就活生・転職希望者が本当に知りたいこと
日本労働組合総連合会が今年6月に2016年就活生を対象に調査したところ、約9割の就活生がリクナビやマイナビなどの就職情報サイトに登録しているそうです。
さらに、登録サイト数の平均は3.2サイトと、複数の就職情報サイトに登録しています。
就職情報サイトが誕生してから、とりあえず登録しておくのがお決まりのようになっていますが、就活生たちの満足度は高くはないようです。
就職情報サイトには「本当に知りたい情報」が載っていない
就活生は世間で言われている“ブラック企業”とやらを恐れています。
どうやらブラック企業は「残業が多いらしい」「離職率が高いらしい」と実感のないまま定義付けをしています。
「何時間の残業があれば“多い”のか?」
「離職率が高いのは会社のせいなのか?」
自分の中できちんとした基準を持っている就活生は少ない印象です。
それでも。よくわからないけど知りたいのです!
就職情報サイトに公開して欲しい情報
就活生の半数近くが「過去3年間の離職者数」の情報公開を希望していることがわかりました。
そして9割以上がその情報を得られていないというのです。
一番知りたいことを知ることが出来ないのでは、不安なまま就活を進めることになります。
「そんなの今に始まったことじゃない」
「昔は就職情報サイトなんてなかった」
そんな意見もあるかと思います。
せっかく9割もの就活生が登録している就職情報サイトが意味のないものになってはもったいない!
転職でも同じです。
「転職の秘訣は 会社の良いところも 悪いところもよく知ること」
転職情報サイト エン転職 TVコマーシャル「正直な詳細情報」編
仕事の楽しさややりがいばかりではなく、厳しさも知ることでより理解が深まることもあります。
就活生や求職者ばかりに正直さを求めず、求人企業にも正直さを求める時代になりました。
綺麗事ばかりを並べて入社させても早期退職されては時間の無駄です。
昔と大きく違うのは、入社⇒退社を繰り返せるほど人材は潤沢ではないのです。
求人企業と募集要項について打ち合わせをする際、一般的に見て、改善するべきところが浮き彫りになることがあります。
社会保険の加入状況、雇用形態の曖昧さ、給与基準の低さ、労働環境など。
良い人材を本気で集めたいと思う企業の場合、すぐに改善してくれることが多いです。
映像業界は一般的な基準から見ると“ど”がつくブラック企業です。
しかし、映像業界で働くスタッフたちは、「○○だけど○○」と良きも悪きも理解して、自分なりの理由を持って携わっているのです。
就職・転職活動時に、可能な限りの情報を得ることで会社や仕事への理解が深まることで、職業意識が高めることが出来るかも知れません。
《石川かおり》