【テレビ業界転職】経験者なのに評価されにくいことも!?

2015年7月6日

応募者に経験を聞く面接官

昨今、採用難で苦しんでいるテレビ業界の求人を見ると、「未経験者歓迎!」「経験不問!」が飛び交っている状態です。

未経験から挑戦出来るアシスタントディレクターの募集が主ですが、中には実務経験を必要とする職種も募集しています。
番組ディレクターやプロデューサー、アシスタントプロデューサー、制作進行、制作デスクなどなど。
映像技術職で言うと、ノンリニア編集エディターやMAミキサーなどなど。
アシスタント経験を経て、専門的に活躍している職種です。

では「経験者」からの応募は手放しで優遇するかと言うと・・・そうとも限らないのです。
「経験者」を求めている企業は、「即戦力」を求めています。
すぐにその職種で活躍してくれる方を求めているのです。
ないものねだりになってしまう企業は多いのですが、求めている職種にドンピシャな方を求めてしまいます。

そこで、これまでに経験者なのに評価されにくかった経歴をご紹介します。

こんな経歴は苦戦する!?

①地上波の番組ディレクター募集求人で、BSとCSの番組制作経験しかないディレクターからの応募
理由:
「地上波だろうとBSだろうと、番組を作ることは同じじゃないか!」と思いがちですが、視聴率至上主義※の地上波番組と、番組の質やBS独特の“らしさ”を重視するBS番組では目指す方向も予算も違います。
その作りには否応なしに違いが見て取れる中、互いに経験がないことは不安材料になってしまいます。

※BS各局は原則、視聴率を公表しない方針(2015年現在)

②年齢に比例した経験年数がない
理由:
30歳で業界歴3年の場合、その前の某かの経験の方が多くなります。
スキルは年数が多ければ身につくものではないかも知れませんが、企業は年齢なりの経験を求めてしまいます。

③偏ったジャンルの番組制作経験しかない
理由:
情報番組しか作ったことがない、バラエティ番組しか作ったことがない、通販番組しか作ったことがない、ブライダルの撮影・編集しかしたことがないなど。
そのジャンルならではの作り方があるので、他のジャンルの番組を作る際、 聞き慣れないことが多くなる可能性があります。

④ロケまたはスタジオ収録の経験がない
理由:
同じジャンルの番組でもロケとスタジオ収録のノウハウは経験が物を言います。
ロケが中心の番組で、ロケの経験がないのはしばしの時間が必要となるようです。

⑤海外での番組制作経験
理由:
海外の映像系の大学に通い、現地の制作会社やテレビ局で働く機会を得る方がいます。
同じ番組制作でも、海外と日本ではやり方も考え方も異なると言われています。

⑥地方局での番組制作経験
理由:
都内キー局と地方局では、番組の規模や数、出演者などの違いは明らかです。
両方を経験した方に言わせると、スピード感がまったく違うということでした。
地方局の番組制作スタッフは、番組ジャンルの幅も広く、少数で数々の制作工程をこなしています。
実力が劣るわけでは決してないのですが、東京のやり方に慣れるまでは時間がいるようです。

⑦編集スキルが足りない
理由:
番組ディレクターの場合、映像編集スキルの重要度は年々増しています。ほとんどの編集をディレクターで完結してしまうことも多く、また求められています。
ノンリニア編集ソフトである、Final Cut ProやAvid、Adobe Premiereなどを使用します。
「Avidは使えるけどFinal Cut Proは使ったことがない」というパターンで苦しんだディレクターを見てきました。

諦めない応募者

評価されにくいからといって諦める!?

そんなわけにはいきません。
その企業が求めるスキルと完全一致はしないかも知れませんが、自らが望んで挑戦したいわけなのですから。

採用担当者の不安を払拭するアピールが必要です。

  • アピールポイント①
    企業が求めている人物像を把握し、これまでの経験とマッチする部分をアピール!
  • アピールポイント②
    新たな挑戦の為に、今何を努力しているのかアピール!
  • アピールポイント③
    前職で得たことで「○○○が出来る」をアピール!
  • アピールポイント④
    とにかく仕事への熱意をアピール!

企業は即戦力を求めているとは言え、その場しのぎの人材が欲しいわけではありません。
将来性を感じさせることが実は大事なのです。

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《石川かおり》

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