番組制作会社に就職!秒速で辞めたAD達
誰も最初から辞めるつもりで就職するわけではないのでしょうが、中にはすぐに退職となってしまう方がいます。
特に、テレビ業界のアシスタントディレクター(AD)職は早期退職の代名詞となっています。。。
これまでに早期退職していったAD達のエピソードを見て、是非「自分だったっら・・・」と想像してみて欲しいのです。
辞めていったAD達だって、まさか自分がこんなに早く辞めるとは想像していませんでした。
「自分は大丈夫」とは思わずに・・・ご覧ください・・・。
1日で辞めたAD!辞めグセの骨頂
1日って・・・決して日雇いバイトではありません。
きちんと正社員として番組制作会社に就職した方のお話です。
Nさん(23歳女性)は、入社2日目に「もう無理です」という連絡を最後にいなくなりました。
かろうじて連絡は取れたので、何が「無理」なのか聞くことは出来たのですが、どうやら仕事上でわからないことがあったそうなのです。
そりゃそうです。テレビ業界で働くのは初めてなのですから、わからないことだらけかと思います。
Nさんはその「わからないこと」から逃げ出してしまったのです。わかろうともせずに。
「自分は頭が悪いから覚えられない」「やっぱりテレビの仕事は自分には無理だった」
たった1日働いただけで、結論に至ったそうです。まだ何もしていないのに・・・。
振り返ればNさん、大学中退→専門学校に入り直しても中退→最初に就職した会社を1ヶ月で退社→2度目に就職した会社は2ヶ月弱→3度目の正直で番組制作会社!?
何でも中途半端にしてきた人生をリセットしたいと誓ったはずでした。
それをいとも簡単に1日で辞めるというのは、「辞める」ということに抵抗がないのかも知れません。
どこかで踏ん張らなくてはいけないのに!
≪POINT≫
Nさんは番組制作に対して何も目標がありませんでした。未経験者なりに何か1つでも強い思いがないと、早期退社は自然の流れになってしまいます。
社会人経験があだに!?2週間で辞めたAD
一般企業の営業として社会人経験があったTさん(27歳男性)
学生時代からテレビ業界への憧れが強く、30歳になる前にチャレンジしたいと意気込んでやってきました。
某番組制作会社に転職したのは良いのですが、どうやらADの仕事はTさんの想像と違ったようなのです。
入社する前に散々お話はしてきたつもりですし、番組制作会社だった簡単にTさんを受け入れたわけではありません。
27歳というADのスタートとしてはやや遅い年齢のTさんを気遣い、転職する前によくよく考えさせたものでした。
今思えば、Tさんは「自分は大丈夫」と思ってしまう節があったのです。
社会人としてきちんと勤めてきた自負があるTさんは、他のADが辛いと思うことを自分は乗り越えられると過信していました。
それはそれで頼もしいと言えばそうなのですが、実際にADの仕事を体験したTさんは「くだらない」とバカにしてしまったのです。
27歳で入ろうが、20歳で入ったADと同じ条件・同じ扱い・同じ仕事をします。
ひたすら新聞を切って張ったり、調べ物をしたり、お使いに出されたり、、、
「効率が悪い」「無駄な作業をしている」「誰でも出来る仕事」「もっとレベルの高い仕事がしたい」
番組制作の仕事に関しては、何も出来ないうちからこのように考えるようになってしまったのです。
ついには先輩AD(自分より年下)の言うこともきかなくなり、2週間で退社となりました。
≪POINT≫
年齢が高い新人は、自分でも気がついていない自尊心を自覚する必要があります。“年下の先輩”とうまくやっていくのは平気なことではありません。自分は大丈夫だと思っていても、大丈夫じゃないのは“年下の先輩”の方なのです。いかに年齢の壁を壊して、素直になれるのかが問われます。
1ヶ月で2回辞めた?AD
1ヶ月に2回退職意思を見せたというADのお話です。
高校を卒業してからは時々バイトをする生活だった実家暮らしのKさん(21歳男性)
Kさんなりにこのままでは良くないと感じていて、就職して頑張ろうと思っていました。
そこでよりによって大変なテレビの世界に興味を持ってしまったのですが、家でテレビを観る時間はたっぷりあるそうで、「作ってみたい」と思ったそうなのです。
Kさんは年齢も若いし、決して人とコミュニケーションが取れないというタイプではありません。
とんとん拍子に番組制作会社への就職を決めたのですが・・・。
ADの仕事以前に、Kさんには試練が待っていました。
『通勤』です。
皆さんには当たり前の通勤ですが、毎日ダラダラと過ごし、就職したことがないKさんにとっては、時間通りにきちんと通勤することから始めなければなりませんでした。
ある日、Kさんが出社して来ませんでした。
散々連絡してやっと繋がったのはその日の夕方。
何事かと思いきや、Kさんから返ってきた返答は「すみません、寝てました」
具合が悪くて寝ていたわけではありません。ただの寝坊です。
完全に遅刻の時間に目が覚めて、「あぁ、もういいや」と思ったそうなのです。
それでも会社の社長がチャンスを与えてくれて、次の日から元通りに出社したKさんですが、また同じことがありました。
寝坊すると、なぜかKさんは諦めるようなのです。
「もういいや」→「辞める」ということです。
さすがに、2度目は会社の皆さんも呆れるばかりで、そのまま「来なくても良い」ということになりました。
≪POINT≫生活のリズムを作るのは決意が必要です。就職したら一番変わるのが生活リズムです。きちんと働いたことがない方はまずはここから修正が必要です。
1週間や1ヶ月、ましてや1日で就職した会社を辞めるなんて、1番傷つくのは自分自身です。
入る前に想像力をフル回転させてみてください。
《石川かおり》