【当事者意識を高める】世の中で起きていること~仕事~人生すべては自分ごと

2024年1月15日

心理的な疲労を引き起こす『共感疲労』という言葉が話題になっています。

能登半島地震や羽田空港での航空機同士の衝突炎上事故など、年明け早々に悲惨な現場の様子が報道され、この『共感疲労』に陥っている方が多いのだそうです。

実は私もまさに『共感疲労』に陥ってしまい、新年おめでとうどころじゃなくなりました。

極寒の被災地で、取り残された方達や食料がないという話を聞くたびに、温かい室内でご飯を食べている自分が何だか申し訳なく思えたり…。

当事者ではないので限度はありますが、苦しんでいる方達を思うと気が滅入るばかりです。

『共感疲労』という言葉や症状は怖いですが、悲惨な出来事に対しての自分の気持ちは大事にするべきだと改めて思いました。

被害にあった方達を思う。
自分がどういった感情になっているのか。
どうすればもっと状況がよくなるのか考える。
自分に何ができるのか。
国などが行う支援の方法は正しいのか。
などなど。

自分なりの意見を持って考えることがとても重要だと思います。

報道などのニュースに関わる方ならもちろんのこと、テレビなどのメディアや、人々の生活に影響を及ぼすエンターテインメントに関わる方は、一般人よりも敏感である必要があるのではないでしょうか。

東日本大震災の時、仲良くしていたテレビ関係者がいたのですが、余震のたびに恐怖を感じる私に、「地震くらいでじたばたするな」みたいなことを言われました。

「くらい」って・・・???

地震によるひび割れだらけの事務所にいる私を励ますための発言なのかと思いきや、そうではありませんでした。

ただの無関心。

被災地で起こっていることも興味がないようで、全然話が噛み合わず、報道の人ではないけれど、テレビマンとしてどうなんだろうと疑問符が浮かびました。

この人の作る番組は、どうせ面白くないだろうから観ないようになりました笑

人の心を動かすような仕事をしているならば、無関心は適性がないどころではなく、悪であるとさえ感じます。

当事者意識を持つとは?

某テレビ局では、様々なセクションのスタッフがこんなお話しをしています。

「メディア本来の役割とは何なのか、一人の放送人として何をすべきなのか、皆さんそれぞれに当事者意識を持って、これからも考え続けてもらいたい」
「記者はもちろん災害や事件の当事者になることはできないが、より当事者に近づこうとする“当事者性”が必要」

当然ながら苦しんでいるのは被害にあっている方達なので、当事者意識を持つことは限界がありますが、少なくともこういった姿勢は大切だということです。

当事者意識は、災害や事件・事故などの時だけではなく、日々の生活・仕事にも必要なことです。

日本人の当事者意識は他の国と比べて低いというデータがあるようです。

例えば政治や環境問題など、活発に議論を交わす様子は海外でのイメージの方が強いかもしれません。

ビジネスシーンで考えてみると、当事者意識とは主体性を持って仕事に取り組む姿勢にことを言います。

・仕事への責任感
・事柄に対して自分が関わっているという自覚
・自分で解決する意識
・仕事に対してのプロ意識がある
・可能性に向けて立ち向かう

仕事に当事者意識を持って取り組む方は、モチベーションが高く、成長スピードも早い傾向があります。

一方、仕事に当事者意識を持てない方は、こんな志向や状況に陥る可能性があります。

×仕事をやらされてる感
×誰かがやってくれるだろうという人任せ
×言われないとやらない
×失敗やミスが多発する
×目的意識が低い

当事者意識が持てないのは性格の問題ではなく、何か理由があるのかもしれません。

例えば下記のようなことが考えられます。

・どこまでやっていいのかわからない
・自信がないのでできない
・以前ミスをして消極的になっている

もしこのような理由があるようでしたら、周りとコミュニケーションを取って前向きな気持ちになれるよう行動してみてはいかがでしょうか。

わざわざ自分の評価を下げる必要はありませんし、どうせなら積極的に関わっていた方が仕事も楽しく思えるかと思います。

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<石川かおり>

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