面接で『ストレス耐性』を見極める質問は意外と多い!メンタルを自己認識して対応
先日面接同行した某テレビ番組制作会社では、面接官からこんな質問がありました。
「休みの日は何してますか?」
「仕事でどんな時にしんどいと思いましたか?」
「ストレス解消法はありますか?」
これらは、【ストレス耐性】を見極める質問と言っていいと思います。
番組制作経験者の面接だったのですが、前職でどのようなストレスがあり、どうやって解消してきたのか知りたかったようです。
他にも、ストレス耐性を見極める質問は下記のようなものがあります。
「ストレスを感じるのはどのような時ですか?」
「最近ストレスを感じたことはありますか?」
「どのくらいでストレスに気付きますか?」
「今までの人生で挫折した経験はありますか?」
「周りからどんな人だと言われますか?」
こういった質問に対して、応募者の皆さんはご自身なりの回答をしますが、面接に同席してこんな回答が印象に残っています。
「嫌なことがあっても寝れば忘れます。」
「バイクに乗るのが趣味なので、時間を作って走りにいきます。」
「落ち込むと立ち直るのに時間はかかりますが、そのうち持ち直します。」
「ストレスを感じないように、嫌な人とかは避けるようにしています。」
「あまりストレスに気付かないので、つらいと思ったこともないです。」
なぜ、面接官はストレス耐性を確認するような質問をするのでしょうか?
やはり、ストレス過多になりメンタルに不調をきたすビジネスパーソンが多いからです。
過去1年間(令和2年11月1日から令和3年10月31日までの期間)にメンタルヘルス不調により連続1か月以上休業した労働者又は退職した労働者がいた事業所の割合は10.1%[令和2年調査9.2%]となっている。
情報元:「令和3年「労働安全衛生調査(実態調査)」(厚生労働省)
マスコミ・エンタメ業界も、不規則な働き方やものづくりの厳しい現場での仕事も多く、メンタルヘルスの不調で退職してしまう方もいます。
面接でストレス耐性を確認するような質問をするには、下記のような理由があります。
ストレス耐性を見極める質問の意図
応募者のストレス耐性を知り、どのような時にストレスを感じ、どのような行動を取るのかを面接官としては知りたがります。
それによって、企業や仕事とのミスマッチがないか判断材料の一つとします。
ストレス耐性が低いことによって、企業としては下記のようなリスクを感じてしまいます。
「早期退職してしまうのではないか」
「安定的に仕事のパフォーマンスが発揮できないのでは」
「メンタルヘルスの不調から健康を害してしまうのでは」
「ストレスの容量や限界を知らないと危険」
「社内で周りが気付いてあげられないかもしれない」
ストレスゼロのビジネスパーソンはいないと思います。
ストレスとはうまく付き合っていけばよいわけで、耐性が低いからといってネガティブに捉える必要はありません。
また、面接の質疑応答だけではストレス耐性の正確な判断はできるはずもなく、回答するのに一言一句を気にしないでください。
企業は必ずしも「ストレス耐性が高く、何があっても大丈夫です!」という人材を求めているわけではありません。
失敗や躓きを経て、目標達成のために頑張ることができる人なのかを見ています。
面接前の準備では、「ストレス」に対してご自身がどのような行動や考えを持っているのか振り返ってみるとよいかと思います。
自分のことをきちんと理解していることで説得力が生まれます。
<石川かおり>