「未経験の転職」が進まない理由!第1位は「○○が下げられないから」

2023年1月19日

「未経験の転職」で、年収や待遇がネックとなり、なかなか転職が実現しない方がいます。

前職(現職)の水準をキープしたい方、○○じゃないと生活できないと考える方、皆さんそれぞれ思うところはあるのですが、あまりにも条件に固執し過ぎると時間ばかりが経ってしまいます。

例えば下記のような条件に拘って、求人(企業)選びに難航している方がいます。

■番組制作アシスタントディレクター希望のAさん(25歳)
・月給25万円以上
・住宅手当有り
・賞与年2回有り

■芸能マネージャー希望のBさん(24歳)
・年収320万円以上
・正社員(試用期間3ヵ月以内)
・みなし残業なし(残業代は全額支給)

見方によっては別に難しくはない条件かもしれませんが、ちょっとしたところですべてが叶う求人は見つけられないものです。

転職を考えだしてからもう2年以上経っている方もいます。

最初の転職相談時は24歳でしたが、現在26歳になりました。

今年に入ってからメールをいただきましたが、やはり条件に納得がいかないようです。

その方は一般企業で営業職として勤務しているのですが、番組制作アシスタントディレクター職への転職を希望しています。

いわゆる「未経験の転職」となるのですが、そうなると最初の給与水準は高くはありません。

現職よりも給与を下げたくない気持ちはよくわかるのですが、どうしても「未経験」というところでなかなか希望通りにいきません。

番組制作アシスタントディレクター職は、「アシスタント職」ということで、採用年齢に制限が出てきてしまいます。

ほとんどの制作会社で、「未経験者の場合は20代半ばくらいまで」を採用年齢の上限としています。

例外もありますが、年齢が上がることで選択肢が狭まるのは事実です。

年収や待遇に折り合いをつけられないまま時間が経つと、希望職種への転職自体が難しくなってしまう可能性があります。

転職で給与は上がらない!?

令和3年雇用動向調査結果の概要」(厚労省)で、転職によって賃金がどうなったか公表されました。

「増加した」 (34.6%)
「減少した」 (35.2%)
「変わらない」(29.0%)

減少した会社員が「0.6%」上回っています。

年齢別の傾向もありますが、全体的に見てこの状況です。

マスコミ・エンタメ業界では、「経験者(即戦力)」の場合は、転職によって給与が上がることの方が多いかと思います。

少なくても、キャリアトレイン経由での転職ではほとんどの方が年収などの待遇アップで転職を実現させています。

ただ、「未経験の転職」では、相場以上の年収に持っていくのはかなり苦戦が強いられます。

「未経験の転職」と言っても色々なパターンがあります。

「未経験の転職」で年収が下がりやすいパターン
◇異職種への転職
◇給与やボーナスなどの制度が違う
◇業種は一緒でも役職(ポジション)が下がる場合

他にも、働き方の違い(時短などを希望)や企業規模によって下がることもあります。

「未経験の転職」で給与が下がらない(むしろアップする)パターン
◇経験者(即戦力)の転職
◇職種は同じで働く業界が変わる場合(一般企業の経理職からエンタメ企業の経理職など)
◇年齢給制度がある(年齢によって給与の支給額が設定されている)

他にも、成長企業への転職や給与以外の手当が手厚いなどによって条件が上がることがあります。

給与・待遇を上げるために

キャリアトレインの転職サポートではこんなアドバイスをしています。

■志望している業界・職種の相場を知る
まずは、相場を知らないと判断のしようがありません。
実際にマスコミ・エンタメ業界で働いている方たちの年収・待遇をお伝えし、妥当な条件を一緒に検討しています。

■前職と共通する部分の経験やスキルをアピールする
未経験職種でも、前職の経験やスキルを活かせることもあります。
どういった部分をアピールできるのか、ヒアリングとキャリアの棚卸しで一緒に整理しています。

■給与や待遇が良い企業を狙う
給与基準が高い企業や、同業他社と比べて福利厚生などの待遇が良い企業を絞り込みます。
求人情報を見ただけではわからない部分も丁寧に説明して理解を深めていただきます。

できる限りの対策を行っても、難しいものは難しいという結論に至ることもあります。

そんな時は転職の目的を明確にしたうえで、転職による年収ダウンの許容範囲を自分自身で把握しておくことが重要です。

よく、「入社してみたら聞いていた給与と違った!」なんて話がありますが、キャリアトレインのような人材紹介会社経由ではまずそういったことはありません。

入社前どころか、応募する時点で諸条件を確認でき、エントリー時に企業に希望給与を提示、はなから全然折り合わない場合はむやみに進めることはしません。

内定前後で給与提示があり、可能な限り給与交渉も行います。

提示額に納得いただいてから、内定受諾→入社と進みます。

条件を下げてまで転職するのは勇気がいることです。

だからこそ、じっくり話し合って進めていけたらと思っています。

就職転職サポートボタン※非対面でも実施中!

<石川かおり>

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