今年4月に番組制作会社に新卒入社し、バラエティ番組の制作アシスタントディレクターとして働くGさん（22歳）。

入社直後から会社や仕事に違和感が生じ、早々に辞めたいと思うようになりました。

会社に退職の意思を伝えたところ、脅し文句のオンパレード！

「テレビ業界は狭いから噂はすぐに広まる」
「他の番組制作会社には行けない」
「今辞めたら、テレビ局との契約違反になる」

などなど。

そこでGさんは、キャリアトレインの転職サポートに相談に来てくれたのですが・・・。

キャリアトレインとしては、会社が言う数々の脅しともとれる発言には根拠がなく、Gさんには心配しないように言いました。

その時には、Gさんは安心した様子で前向きになってくれたのですが・・・。

改めて会社との話し合いをした後、またネガティブな情報を吹き込まれたGさんは前回よりも落ち込んでしまいました。

キャリアトレインでは、Gさんと同じように早期離職した方の事例などを紹介し、会社の言うことを真に受けないように励ましました。

そこでまたGさんは、「そうですよね！」と納得したように持ち直してくれたのですが・・・。

また会社から何かを言われ、励ましては落ち込み。

Gさんの転職をサポートして、かれこれ1ヵ月以上経ちますが、この繰り返しで全然先に進みません。

Gさんは、会社が言うことに流され、キャリアトレインが言うことにも流され、自分の意志や気持ちを一切表しません。

「番組制作の仕事がしたい」

それだけは確かにあると考えていたのですが、番組制作とはまったく関係ない会社へ大量に応募し始めました。

理由を尋ねると、「他の番組制作会社には行けない」と、また会社に言われたそうで、Gさんは「テレビ業界には居られない」と、勝手にブレーキをかけてしまいました。

しかし、まったく結果が出ません。

自分が何をやりたいのか曖昧なまま、やみくもに転職活動をしても良い結果は出づらいものです。

結果が出ないままのGさんは明らかに焦っています。

このままだと、また誰かに何かを言われたら、そのまま流されてしまうかもしれません。

このように、人の意見に流されてしまう方は結構いるものです。

ましてや新卒で、まだ会社や社会がよくわからない方なら尚更です。

＜人に流されやすい方の特徴＞
・自分の意志がない
・明確な目標がない
・受け入れてもらいたい
・自分に自信がない
・同調しておけばよいと思っている
・人に言われたことをするほうが安心
・自分で考える（決断）ことができない

ただ、Gさんの場合は人の言うことに流されながらも、一方で人の意見をきちんと受け止められないとも言えます。

グルグル同じところをまわり続ける会話の中で、Gさんがイメージする転職先の共通点がいくつか見られました。

○大手志向
○労働環境（テレワーク有無）
○給与や福利厚生重視

就職というよりは就社。

こういった会社に入ればなんとかなると思っているふしがあります。

別に悪いことではありません。

キャリアトレインの転職サポートを通じて、自分の気持ちに気づけたからこそ、進みたい道が見えてきたのです。

ただ、新卒入社3ヶ月も経たないなかで、希望を満たすような大手企業ばかり受け続けていても、なかなか結果が出ないのは仕方がないと言わざるを得ません。

人に流される危険性

人に流されても、なんだかんだうまくいく場合もあります。

人の意見を聞ける方は、柔軟に意見を取り入れることができる方とも言えます。

タイミングや人との縁もありますので、流されるのも悪いことばかりではありません。

しかし、自分の意見を持たずに流されるのは危険だと考えます。

＜人に流されると危険なこと＞
・短期間で転職を繰り返す『ジョブホッパー』になる可能性がある
・スキルが蓄積せず、いつまで経っても自分の武器が見つからない
・主体的に決定したことではないので、何かあると人のせいにしてしまう
・人の話に悪影響を受けて、モチベーションが低下することも
・うまく使われる（騙される）
・間違った情報に踊らされる

常に自分と向き合い、自分を知ることを面倒に思わないこと。

否定されることを恐れず、自分の気持ちを強く持つこと。

小さな目標でも一つひとつクリアし、自分に自信を持つこと。

これら自分軸を持つことは決して難しいことではないので、どうしたらよいのか一緒に考えていきましょう！

※非対面でも実施中！

＜石川かおり＞