NGな質問は芸能界の洗礼!?一風変わった芸能マネージャーの採用選考

2021年11月24日

芸能プロダクションのマネージャー職での面接で聞かれることは一風変わっています。

一般的に面接で聞かれることに加えて、芸能マネージャーならではの質問が飛びます。

数年前にキャリアトレインの転職サポートをご利用頂き、現在某芸能プロダクションでマネージャーとして活躍しているKさんに話を聞きました。

Kさんは元々お笑い芸人(バラエティタレント)のマネージャーを志望していましたが、現在の仕事ではそういったジャンルのタレントに関わることはありません。

そこでKさんは、自身の希望に繋がるような芸能プロダクションへの転職を希望し活動していました。

この度、見事に某大手芸能プロダクションから内定を得ることができたのですが、面接ではこんなことを聞かれたそうです。

【一次面接】人事部採用担当者
一次面接では、一般的な面接で聞かれることと同じような質問でした。
良くも悪くも感触を得ることができず、所要時間は30分程だったそうです。

「転職する理由」
「いつから勤務できますか?」
「どんなタレントを担当したい?」
「現在の年収と希望年収」
「東京以外に配属になってもよいか?」

【二次面接】俳優部門責任者
二次面接では、所属タレントの中でも俳優を中心にマネジメントしている部署の責任者が登場しました。
Kさんはお笑い芸人(バラエティタレント)を担当することを希望していると、一次面接でも伝えてあったので面を食らうことに。
質問も俳優のマネジメントならではで・・・。

「現在どんなドラマを観ているか?」
「そのドラマの感想は?」
「これまでに印象に残っているドラマは?」
「所属している俳優の特徴や印象は?」
「今注目の俳優は誰?」

Kさんは普段からドラマも観るようにしていて、特にNHKの朝ドラは必ずチェックしていました。
俳優部門責任者とも会話が成り立つことができて一安心ではありました。

ただ一つ、正直なところ困った質問がありました。

「お笑いのマネージャーじゃなくてもよい?」

これは転職理由でもあるので、あまりぶれるわけにはいきません。

ただ、Kさんは総合的なマネジメントを行っているこの芸能プロダクションにいれば、希望するジャンルのタレントを担当できると感じていました。

Kさん「まだ経験が浅いこともありますし、希望するお笑いタレントのマネージャーにいつかなれるように、担当ジャンルには拘らず勉強したいと思っています。」

面接の中でも、面接官から担当替えになったマネージャーの話を聞いていた為、迷うことなく答えることができました。

「最近忙しくてあまりテレビを観ていない」と答える業界志望の方は結構多いのですが、多忙を極めるマネージャーになった後も常にアンテナを張る必要があります。

面接で答えられるようにすることも大事ですが、普段から意識を持つことがもっと重要です。

【最終面接】マネジメント部部長(役員)
最終面接は、全所属タレントのマネジメント責任者が登場。

今後のことではなく、これまでマネージャーとしてどんなことをしてきたのかを細かく質問がありました。

「営業先(クライアント)はどのあたりに行っていたのか」
「仕事の話ができる相手(プロデューサーなど)が誰か」
「主な営業手法とコロナ禍での対応は?」
「タレントとのコミュニケーションの取り方」
「マネジメントの仕事で得意なことと苦手なことは?」
「どんなスケジュールで勤務していたのか」

などなど。

実際には最終面接の後に条件面談を経て、無事に内定となりました。

Kさんは、“芸能マネージャー経験者”としては初めての採用選考だったわけですが、未経験の時とは異なる具体的な話や、即戦力として見られるプレッシャーなど、経験者だからこその難しさを感じたそうです。

一筋縄ではいかないのが芸能界

2016年12月12日ブログ「芸能プロダクションならではの面接対策!」でも紹介しましたが、芸能プロダクションの面接では本当は聞いちゃいけないことも質問されたりします。

応募者によっては、質問内容に違和感を覚えることも、憤慨することもあるかもしれません。

もちろん常識を逸するような芸能プロダクションはごく一部ですが、一筋縄ではいかないのが芸能界ということで、面接で洗礼を受ける可能性もあります。

例えばこんな質問がありました。

「映画やドラマ化したい原作はある?」
「最近観た映画はどんなところがよかった?」
「タレントをスカウトするならどんな子がよいと思う?」
「なんで若い子がテレビ観なくなったと思う?」
「どんなところに営業をかけるか知ってる?」
「芸能マネージャーはどんな仕事だと思っていますか?」

中にはアウトな質問もありました。

「プライベートは一切なくなるけど大丈夫?」
「残業っていう概念がないので、残業代は出ないから」
「スカウトメインで地方に何か月も行きっぱなしになります」
「会社まで10分以内で通える場所に引っ越しできますか?」
「結婚の予定は?子供の計画は?」

答えたくなければ無理に答える必要はありません。

そういう会社、そういう業界だと、ご自身で判断して取捨選択するしかないのです。

NGな質問は極端な例かもしれませんが、芸能プロダクションの面接では応募者の志向やポテンシャル、業界に適応するかベースを見られます。

芸能プロダクションに限らず、マスコミ・エンタメ業界の選考全体に言えることです。

どんな質問がきても、臨機応変に対応できるよう普段から意識して過ごしてみてはいかがでしょうか。

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<石川かおり>

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