先が見えないコロナ禍の『厳選採用』を乗り越える5つの準備!

2021年8月4日

最新(2021年6月データ)の有効求人倍率は1.13倍となり、コロナ禍前の水準には回復していない現状があります。

そんな中でも企業の採用活動は完全にストップしているわけではありません。

<求人状況>
・コロナ禍により求人数は少なくなっているものの、求人がまったくないわけではない
・人手不足感は解消されず、採用を継続している企業は多数
・事業強化のために積極採用を行っている企業も目立つ

しかし、求職者にとっては厳しい状況が続いていることは事実です。

特に業界や職種未経験者を対象にした、『ポテンシャル採用』がかなり減っている印象があります。

長引くコロナ禍の中、企業の採用方針は『厳選採用』色が強くなっており、採用枠はあっても基準に満たなければ採用はしないという傾向になっています。

『厳選採用』を行う企業は下記のような意図があります。

■人数の確保より人材の質を優先
■妥協しないのでミスマッチを防ぐことができる
■採用・育成コストの削減

新卒でも中途でも同じ傾向です。

あるアンケート調査では、22卒では約30%の企業が「採用要件を厳しくする」と回答。

中途採用では、事業の状況を見ながらの厳選採用が続け、募集の中止などの柔軟な対応を想定していると回答する企業が多くみられました。

『厳選採用』はもしかしたら本来あるべき採用の形なのかもしれませんが、長期的にみてデメリットを感じざるを得ません。

■少子高齢化で続く人手不足
・「売り手市場」「採用競争市場」であることは変わらない
・人員の補充がないことで既存社員の不満を誘発する可能性もある
・育成をしてこなかったことで将来的な戦力不足が予想される

■コロナ終息後は再び採用熱が高まる
・また大手(人気)企業にばかり人が集まる
・優秀な人材が採用しやすい時期(不景気)を逃してしまった
・人が欲しい時に補えば良いは希望的観測にすぎない

悲しいかな、欲しいときに人はいないのです。

厳選採用を乗り越えて

企業の心配もさることながら、『厳選採用』で一番困るのは就活・転活中の皆さんです。

キャリアトレインの就職・転職サポートでも、苦戦を強いられている登録者(求職者)がいます。

コロナ以前ならばまったく問題なく内定を勝ち取っていただろう優秀な方達ばかりです。

不採用!
▼有名企業の営業マンとして確かな実績を持つMさん(25歳)
▼有名私立大学卒で銀行勤務のNさん(24歳)
▼芸能マネージャー経験3年のTさん(26歳)

内定者が出たわけではないのに、「他者比較」により不採用となったのです。

有望な求人が一つ出ようものなら、応募が殺到する状況です。

優れた人材でも、業界経験のある方でも、多くの応募者の中からふるい落とされてしまうのです。

しかし、厳選採用に一度は涙をのんだ登録者(求職者)の皆さんですが、2021年8月現在、無事内定をゲットしています!

条件を落としたわけでもなく、むしろ不採用になった企業よりも条件の良い企業から内定を得た方もいます。

厳選採用を乗り越えた登録者(求職者)の皆さんはこんなことを心がけていました。

①応募書類を仕上げておく(すぐに応募できるよう準備)
②その仕事に挑戦したいという気持ちを強く持つ
③在職しながら好機を待つ(次が決まるまで退職しないで気持ちに余裕を)
④応募することを継続する(良い結果がでなくても諦めない)
⑤求人状況や転職市場などの情報収集を怠らない

厳選採用傾向は仕方ないとしても、良い結果が出ないのは、ひょっとしたら上記が不足していることも影響しているかもしれません。

これらはコロナ禍にかぎったことではありませんが、今できることを着実に、厳選採用に負けない就活・転職を一緒にしていきましょう!

就職・転職サポート応募

<石川かおり>

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