「意欲があっても適性がない問題」に立ち向かう!まずは自己分析の大切さから
マスコミ・エンタメ業界の仕事を志望するにあたり、「意欲があっても適性がない」という方は残念ながら一定数います。
運よく採用されたとしても、向いていない仕事を無理にやり続けることで、結局は意欲低下に繋がります。
「マスコミ・エンタメ業界の仕事」と言っても、クリエイティブな仕事もあれば、定型的な内容の仕事もあります。
一概にマスコミ・エンタメ業界に向いていないとは言えませんが、求人には「○○の仕事」と特定されていることが多いので、そこである程度は判断ができるはずです。
自己分析をしないと判断のしようがないと思いますが、ひとりで行う就活・転活ではいかに客観的に自分を見ることができるかがポイントです。
憧れの仕事や興味のある仕事だからと言って飛び込む前に、自己分析がうまくできていないと的外れな就活・転活になってしまいます。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」で進めてみても、よい結果がでないのでネガティブな気持ちになってしまいます。
就活・転活を効率よく進めるために、ミスマッチを防ぐためにも、改めて自己分析の大切さをお話しできればと思います。
今の自分の適性で考える
柔軟な考え方ができれば人は変わることができると思います。
性格のベースを変えることはなかなか難しいと思いますが、考え方や行動は変わるものです。
例えば、20歳と30歳で同じ考え方や行動をしている方は少ないのではないしょうか。
マスコミ・エンタメ業界でスタートを切るのは、大体20歳~25歳くらいの年齢が多くなっています。
仕方ない、“今”の自分の適性でまずは考えなければなりません。
「会話するのが苦手」
「集中力がなく落ち着きがない」
「受動的で指示待ちタイプ」
「人の話を聞くことができない」
「独りよがりで他人を尊重できない」
「忍耐力、ストレス耐性に欠ける」
「好奇心がない、何事にも興味がない」
「共感性がない」
これらはマスコミ・エンタメ業界の仕事をするにあたり、向いていないとされるタイプです。
実際のマスコミ・エンタメ業界志望者を見ても、これらに当てはまる方は思いのほか多いものです。
先日相談があった23歳の番組制作職志望のFさんは、最初に入った番組制作会社であまりにもミスが多く、3か月でクビになってしまったそうです。
Fさん曰く、落ち着きがない性格で、あまり深く考えないで行動してしまいすぐにミスをするらしいのです。
しかも、自己反省力に乏しく、同じミスを繰り返してしまうというのです。
う~ん・・・。
この性格はすぐには直らないでしょうし、また番組制作会社に入社できたとしても同じことを繰り返してしまいそうな予感です。
Fさんとしては、スタートしたばかりで諦めきれる様子ではありません。
まさに「意欲があっても適性がない」に当てはまってしまいますが、次に番組制作職に就く機会が得られたならば、努力でコントロールしていくしかありません。
年齢や経験を重ねることで時間が解決することもあります。
適性がなくてもまずは諦めない
マスコミ・エンタメ業界の仕事に適性があるかどうかは、自己分析をしていく過程でなんとなくわかるものです。
過去の体験
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その時に何を感じたのか
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ターニングポイントとなったことは?
など、自身の身に起こった具体的エピソードを掘り起こしていくと、なぜマスコミ・エンタメ業界の仕事がしたいのか見えてきます。
自己PRの裏づけにもなりますし、志望への説得力を持たせることができます。
もし、自己分析を重ねても具体的に何も見えてこないようならば、ご自身の適性と志望(方向性)が異なっている可能性があります。
マスコミ・エンタメ業界の仕事は、意欲だけでは働けない(続かない)のが現実です。
採用は適性や能力が発揮できることを前提にジャッジされます。
ただし、自己分析の結果、「自分には適性がないのではないか?」とすぐに判断する必要はありません。
就活・転活時や、入社後に苦労はあるかもしれませんが、乗り切る方法は必ずあります!
世の中、完璧に適性がある方達ばかりが好きな仕事に就いているわけではありません。
まずはご自身のことをきちんと理解できるよう、サポートさせていただければと思います。
<石川かおり>