「転職は当たり前の時代」と言われているけど、その転職で合ってる?
2021年4月から希望する人が70歳まで働けるよう、企業に就業機会確保の努力義務を課すことが決まりました。
『定年70歳時代』の到来です。
20代にはピンと来ないかと思いますが、「70歳まで働くなんて嫌」「定年までいられる会社に入りたい」「きちんと退職金が出る会社で定年まで働きたい」など、20代なりの様々な考え方を聞きます。
2020年3月上旬に調査した社会人1年目に向けたアンケート結果が発表されました。
転職ありきの就活
Q.「最初に就職した会社でどれくらいの期間働きたいか?」
第1位:定年まで (31.6%)
第2位:2~3年くらい(14.4%)
第2位:4~5年くらい(14.4%)
第4位:6~10年くらい(12.6%)
出典:ソニー生命保険(社会人1年目の意識調査2020)
「定年まで」の回答が一番多いですが、2位から4位を足した2~10年くらいが41.4%と層としては一番多くなっています。
つまり社会人1年目でいきなり、就職した会社で定年まで働くことは想定していないことがわかります。
先日就活を題材にしたドラマを観ていたら、大学4年生役のこんなセリフがありました。
「ファーストキャリアは転職する時に大切だから入社する会社は慎重に選びたい」
転職ありきの就活というわけです。
周りの大学生役も普通に頷くのです。
しかし、この大学4年生役には特にやりたいこともなければ、キャリアアップへのビジョンも軸もありません。
ただ将来転職するのを当たり前として就活しているのです。
「転職が当たり前」と言われる時代ですが、自分の【軸】なき転職は成功とは言えません。
転職【軸】を整理する
自分の(転職の)【軸】とは下記のようなことがはっきりしているかです。
・なぜ転職をしたいのか
・どんな仕事がしたいのか
・転職を機に実現したいことは
・何にやりがいを感じるのか などなど
軸がブレブレのまま転職活動を行っても「こんなはずじゃなかった」と後悔するのがおちです。
「今の仕事がつまらない」
「もっと良い条件の会社に行きたい」
「このまま同じことをしていても先がないような気がする」
など、ネガティブな理由で転職を考えることは悪いことではありません。
この先に、【軸】となることを見つけていけば良いのです。
(例)「今の仕事がつまらない」⇒「どんな仕事なら楽しいと思えるのか」
若くて多くを望まなければ転職すること自体は難しくないかもしれません。
しかし、転職が目的になるのは大失敗のもとです。
新型コロナウイルスの影響はまだまだ続き、「今の会社で定年まで働くなんてムリ~、転職した~い」なんて単純な事態ではなくなりました。
新型コロナウイルスを機というのも苦々しいですが、自分のキャリアや人生設計を若い世代にも考えるきっかけになるのかもしれません。
1人では見つかりづらい転職の【軸】も、キャリアトレインのコンサルティング(カウンセリング)で整理することが出来ます。
どうぞお気軽にお申し込みください↓↓↓
<石川かおり>