賭けでしかない“人”で選ぶ就職・転職

2019年3月6日

社内の人間関係

先月から転職のお手伝いをさせてもらっているMさん(25歳)は、複数の会社から内定をゲットしました。

すべてエンターテインメント業界の会社ですが、会社の業務内容や仕事内容に違いはあります。

給与や雇用形態などの労働条件も、会社によってバラバラです。

そんな中、Mさんは何を基準に会社を選択するか悩んでいます。

Mさん「お給料で選ぶならA社、仕事内容で選ぶならB社、人で選ぶならC社」

さて、Mさんが会社を選択する際、この中で何を一番重視したら良いでしょうか?

転職理由は「人間関係」

厚生労働省が毎年行う、雇用動向調査でも上位に来る転職理由は“人”です。

「職場の人間関係が合わない」
「人間関係が好ましくなかった」
「上司と合わなかった」 など

一緒に働く“人”は仕事を続ける上で、重要な位置を占めることがわかります。

Mさんは、C社の面接に行った際、面接官の対応に好感を持ち、C社への印象が良かったそうなのです。

ただ、面接官は人事担当者で、実際にMさんと一緒に仕事をする方ではありません。

実際に一緒に仕事をするメンバーが、Mさんにとって好感が持てる方達かどうかはわかりません。

しかし、例えその方達が面接官となって登場したとしても、上司や同僚の性格や社内の人間関係まで判断しにくいかと思います。

“人”で選ぶ転職はイチかバチか、賭けみたいなものではないでしょうか?

「人間関係で会社を辞めると、転職先でも同じことを繰り返す」

みんながみんなそうではありませんが、こうなる確率はとても高いと言われています。

例えば、面接で退職理由を聞かれた際、「人間関係で・・・」と言おうものなら面接官の採用意欲は一気に下がります。

そんな素直に言う方は少ないかも知れませんが、転職者にとってマイナスになることがわかるかと思います。

人間関係を見抜く注目ポイント

では、面接で人間関係まで判断しにくいとしても、それでもどういった事に注目すれば少しは垣間見ることが出来るのでしょうか?

・面接官に笑顔がある
・面接官が会社や仕事のことを楽しそうに話す
・挨拶がきちんとしている
・社員同士の会話がある
・社内やトイレなどの共有部分がキレイ
・同族経営の場合、役員比率
・威圧的(圧迫面接)は論外
・会社のブログやSNSを探る
・離職率が高いかどうか

私もクライアントを訪問する際、同じような視点で会社を見ることがあります。

これだけで会社の良い悪いがわかるわけではありませんが、これまでの経験上参考になることは多々ありました。

自分軸を持つ

人間関係に嫌気がさして転職したとしても、一時的に人間関係がリセットされるだけなんてことも。

どこに行っても馬が合わない人はいるでしょうし、社員が全員仲良しこよしという会社もなかなかありません。

“自分はどうしたい”という軸がなければ、嫌だぁと思う人間に振り回されるだけです。

職業にもよりますが、仕事は人でするものではないのはないでしょうか?

ぶれない自分でいることの大切さ、実現したいことは何なのか。

転職する際に、もっと自分軸で考えてみてはいかがでしょうか。

参考:2018年6月4日ブログ「【2019年卒】会社選びで重視していること

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≪石川かおり≫

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