夏の賞与支給!番組制作会社選びのポイント
テレビ番組の制作アシスタントディレクター(AD)志望者がまず最初に困ることは、数ある番組制作会社の中でどこを志望するか、、、!
どの番組制作会社の求人を見ても、人気番組がズラズラ書いてあって、お給料などの条件面も大差ないし、どれも同じように見えてしまいます。
その中で少し違いがあるとしたら、【賞与】の支給についてです。
賞与(ボーナス)、そりゃあれば嬉しいものです。
しかし、正社員だからと言って賞与の支給があるのは当たり前ではないのです。
会社はどういうルールで賞与に関して取り決めをしているのでしょうか?
賞与支給のパターン
キャリアトレインのクライアント例を見てみると、下記のようなパターンで賞与の有無を決めている番組制作会社がありました。
パターン① 年2回(夏・冬)支給
一般企業でもよくある賞与の支給パターンです。だいたい下記の時期に支給する会社が多いかと思います。
夏:6月中旬~7月初旬
冬:12月上旬~12月中旬
パターン② 業績により支給
会社の収益状況や、個人の成果・パフォーマンスに連動して賞与の支給有無や支給額が変動する仕組みです。
パターン③ 決算賞与支給
会社法で年に1回以上は会社は決算(収入・支出を計算しして財政状況を的確する)を行わなければなりません。決算をして会社の業績が良ければ社員に還元する仕組みです。
パターン④ 賞与支給なし
基本給を底上げした年棒制を採用している会社もあります。年間で決まった額以外の支給はありませんが、賞与支給分相当の取り決めとなっていることも。または、賞与支給規定がまったくない会社もあります。それでも、「寸志」「お年玉」などを臨時支給し、少しでも社員に還元しようとする会社は見受けられます。
賞与支給額
2018年夏の平均支給額は82万9786円
出典:日本経済新聞社賃金動向調査(2018年5月8日時点)
日本経済の業績好調を受けて、昨今高い水準で推移していますが、この数字を見て遠い目をしてしまう方も多々いるはずです。
賞与は一般的に「基本給の○ヶ月分」という形で支払われます。
ここで注意したいのは、各種手当等を含まない「基本給」ベースということ。
(例)
基本給 18万円
精勤手当 2万円
通勤手当 2万円
月額合計 22万円
この場合、基本給18万円の○ヶ月分が賞与として支給されます。
賞与支給のタイミング
賞与の支給額を決めるための査定期間があります。
例えば、6月に入社して7月の賞与があるかというと、査定する為の期間が短すぎます。
年2回(夏・冬)に賞与を支給する企業の査定期間は?
■7月の賞与支給
前年10月〜3月まで
■12月の賞与支給
当年4月〜9月まで
入社するタイミング次第で、賞与の支給有無や額に影響が出てきます。
また、番組制作会社などで多いのは、「入社2年目から支給」や「試用期間終了後より対象」という会社です。
賞与の支給の可能性があるとして、自分はいつから対象になるのかは入社前に確認した方が良いでしょう。
賞与は関係ない?
キャリアトレインの就職・転職サポートでは、未経験でテレビ業界やエンタテインメント業界を志望する方の相談が多く寄せられます。
「やりたい仕事を重視したい」「好きなことを仕事にしたい」という、条件よりも興味のある仕事に就くことを優先しており、あまり賞与について拘りがありません。
賞与があるとかないとかは気にせず、まずは業界でスタートを切ることを優先している印象です。
仕事を探す上で何を重要視するのか?
それが一番大事なポイントでもあります。
とは言え、入社しようとする会社が賞与に関してどのような規定となっているのかは確認が必要です。
就業規則や労働契約書に何かしらの記載はあるはずです。(労働基準法第89条:就業規則への記載義務)
きちんと理解した上で、会社選びの参考にしてみてください。
≪石川かおり≫