昭和の風がビュービュー!?それでも内定者フォロー

2016年5月30日

内定者パーティ

『5月時点の17年卒就職内定率は29.1%(前年比11.2ポイント高)』

すでに約3割の就活生に内定が出されているわけですが、採用企業は早く内定を出せば良いというわけではありません。

17卒採用スケジュールは、3月1日にスタートして、選考活動は6月1日からとなりました。

16卒よりも2ヶ月早まったことにより、就活準備が整っていないまま売り手市場の波に乗り、あれよあれよと内定ゲットとなる学生もいます。

内定ゲット企業は1社や2社ではない可能性が高いわけです。

つまり、採用企業が早く内定を出したとしても【内定辞退】の恐怖に怯えなくてはならないのです。

企業の採用担当者は、あの手この手で内定者をつなぎ止めようと努力するわけです。

まるで接待!?内定者の囲い込み

採用担当者の大切な業務の一つに【内定者フォロー】というものがあります。

学生から社会人になることに不安を感じている内定者の良き相談相手となり、企業への理解を深め、入社の意思を固めることで内定辞退を防ぎます。

最近では、SNS(LINEグループなど)を使った企業と内定者の情報共有も盛んに行われています。

「ネットを通じてコミュニケーションを図る」

内定者フォローの形も時代と共に変化していくのですね。

ところが、バブルの時代に逆戻りしたかのような過剰な内定者フォローを行っている企業もあります。

「内定者研修でハワイに行った」
「豪華客船に招待された」
「内定者懇親会は高級ホテルでフレンチのフルコース」

内定者フォローというより、内定者“接待”です。

これで喜んで入社してくれる学生を入れて、入社後に何か怖いことが待っていたりして(笑)

それにても、内定者の為のイベントがただの遊びになっている企業が目立ってきました。

いきなりお堅いことをしろとは言いませんが、仕事に役立つことも少しは取り入れてもらいたいものです。

昭和の風がビュービュー吹くようなノミニュケーションもほどほどに。

最後は社長の口説きで!

企業の代表者である社長が、採用に関して他人事みたいに構えていたらオシマイです。

内定者にインタビューした際、こんな感想を聞いたことがあります。

「会社説明会で社長のお話に圧倒されました。熱意のこもったお話に感動しました。」
「興味本位で受けてみたけど、社長の話を聞いて真剣に会社のことを調べ始めました。」

「熱意や情熱に人はついてくる」とおっしゃっているある経営者の方もいました。

企業が目指すところや夢を大いに語るべきだと思います。

プラス、社長が自社を客観的に見ることが出来ているかも大事です。

改善点はどういうところで、どうしたらよりよい企業になるのかを考えているということもポイントです。

採用面接に来る方は、「御社に入社したいです!」とそりゃ言いますよね。

企業は、内定者が心の底から入社したいと思ってくれるよう、内定者のフォローをすべきではないでしょうか。

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《石川かおり》

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