ココがポイント!若者たちの仕事選び
『若者の考え方について』内閣府が平成24年に発表した結果を見てみると、、、
①休日・残業時間
「ワークライフバランス」という言葉が死語になるくらい、もはや仕事を選ぶ基準とも言えるようになりました。
「ワークライフバランスって何?」くらいの職業・職種も世の中にはたくさんありますが、若者たちから敬遠される一方です。
いくら好きな仕事に就いていても、「仕事だけの人」はイマドキの若者たちにはカッコよく映りません。
②人間関係
退職理由のランキング上位は「人間関係」がらみのキーワードで埋め尽くされています。
1位 上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった
3位 同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった
6位 社長がワンマンだった
出典:会社を辞める理由の本音ランキング(リクナビNEXT)
就職・転職サポート面談で、登録者からよく出るセリフがあります。
「仕事はきつかったけど、人間関係が良かったので頑張れました。」
辞めたい理由は十分あっても、良好な人間関係で救われるのです。
③好きなことが出来る
まず、ほとんどの人が自分が何をしたいのかわからない中で、「好きなこと」がある人はとても幸せなことです。
テレビ番組制作会社の求人では「テレビが好きな人」という文言がよく記載されていますが、自分の仕事に興味を持たなければ続かないのかも知れません。
昨今の「若者のテレビ離れ」のせいか、好きなことを仕事にしようとする若者にはテレビ業界は目に入りづらいようです。
収入<楽しさ
上記の若者たちの仕事選びのポイントには「収入」は入っていません。
「何のために仕事をするのか」という質問には、ダントツ「収入を得るため」という回答になりました。
「若者の○○離れ」の中には車やブランド品などの高級品もランクインしています。
収入の多さは、仕事選びの際、それほど重視することではなくなってきています。
「食べていけるだけ稼げれば良い」という考え方の若者は少なくありません。
厚生労働者(平成25年)が行った、「労働環境」と「働き方」についての調査結果によると、、、
収入を得ることは手段であって目的ではないということがよくわかります。
「新入社員の働く目的は?」・・・「楽しい生活をしたい」という回答が2000年を境に急上昇し、全体の40%でトップに
この答えは冒頭に出てきた「ワークライフバランス」にも繋がります。
収入がいくら多くても、休日もなく毎日残業残業なんて生活は若者にとって楽しい生活ではありませんね。
認められることがやりがい!?
「やりがいのある仕事」「世の中の役に立つ仕事」も仕事選びの際によく出てくるフレーズです。
さて、ここでポイントとなるのは「ほめてやらねば、人は動かじ」です。
若者たちは「やりがい」=「認められること」が重要なのです。
「認められること」には人それぞれ定義があるかと思います。
給与UPなのか、出世なのか、「ありがとう」という一言なのか。
自分のやっていることが認められるという充実感が、モチベーション維持に繋がれば言うことなしですね。
《石川かおり》