【ショック!こんな会社は嫌だシリーズ】第1回:失礼!非常識面接!絶対に入ってはいけない会社

2012年12月8日

もう数年前になるが、今でも忘れられない面接に出くわした。

当時人気のバラエティ番組を制作していた番組制作会社Y社。

Y社の人事担当者から依頼があり、早急にアシスタントディレクターを探しているとのこと。
初めての取引でもあり、低姿勢で感じの良い人事担当者と話しただけではわからなかったのだ。

Y社にあのような面接官がいるとは・・・。

タイミング良く、Y社を希望するAD希望者が現れたので、早速Y社との面接をセッティング。
このAD希望者Kさんはまったくの未経験者であり、少し気の弱そうな雰囲気の男性だった。
少しでもKさんの助けになればと思い、私も面接に同席することに。

面接当日、当然時間どおりにY社を訪ねた。午後2時。
面接官がまだ出社していないとのこと。

番組制作の世界は夜も遅く、徹夜も珍しくないので、
フレックスタイムで勤務している会社が多い。
午後になっても出社していない場合もある。

あるが・・・、今日は面接を予定していたはず・・・。

10分~15分遅れならともかく、特に説明がないまま。1時間経過。
Kさんとの会話も尽きかけ、私が申し訳ない気持ちに。
もし急用でも入ってしまったのなら出直すことも考えられたので、
その旨を言いかけた時、

面接官登場。

悪びれることもなく、どかっと座ったこの面接官は、Y社のプロデューサーだという。

第一声(でかい声)で「暗そうだなお前」「友達いないだろ?」

ここでタバコを吸いだした。

続く言葉にこれは冗談で言っているのではないことを確信。

「明日から来て」(貧乏ゆすり)

え?まだ何も話してないのに。

このKさんが飛びぬけて優秀で選考するまでもなく合格!ということではない。
とにかく人手が欲しいだけがありありと見える。

Kさんもどうしたら良いかハッキリしない様子でいると、

「なに?来れないの?」(さらに激しい貧乏ゆすり)

「じゃあ、無理」

こりゃダメだ、私が入って整理しなければならない。

「面接の後にきちんとお話してご報告いたしますので」

「本当にやる気があるなら来れるでしょ?」とプロデューサー。

・・・。

そういう問題じゃない。
まだ何も話していないじゃないか!
お宅はどんな会社で何の番組をやるのか!
Kさんはどんな子だか知らなくていいの???
「正社員」の募集ですよね!
ちなみにKさんは現職中なんですけど!!

山ほど言いたいことはあったが、Kさんの顔色は蒼白。
明らかに引いていたので、「ない」と判断し話は打ち切り。
当のプロデューサーは勝手に終了し、さっさと部屋を出て行ってしまったのだ。

待ち時間1時間。面接時間5分足らず。

数ある制作会社の中で、Y社を選んだKさんに感謝こそすれ、
こんな風に失礼な面接をされる覚えはまったくなかった。
後から発覚したのだが、このプロデューサーの下では退職者続出らしい。
さらにこのプロデューサーはY社の取締役だという。

人事担当者に事情を説明すると、こうなることは知っていたという。
良いことだけ言って、とりあえず応募者が集まれば良い。
そういうことだ。

「暗い」と決め付けられたKさんは、その後もめげずに就職活動を続け、
最終的には当社からの紹介で本当に良い制作会社と巡り合えた。
今やチーフADとして活躍中だ。

番組制作の業界は言葉使いや発言が乱暴な人もいまだに多いのは事実。
でもそれはお互いに慣れてきたらの話。
逆にムスッと黙りこんで、まったく話さない面接官もいる。

キャリアトレインのような人材紹介会社としては、
大切な登録者(求職者)がこんな風に扱われたのではたまらない。
すぐに辞めてしまう若者への不満ばかりではなく、
採用企業側も是非自社を省みて欲しい。

supprot

≪石川かおり≫

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