就活・転活で使ってはいけない日本語

2015年12月9日

日本語の間違い

「こんにちんこ」

なんでしょう?この違和感!?
「こんにちは」と「わんこ(犬)」を混ぜた可愛らしい造語?ですが、、、
「は」が「わ」になっちゃいますか???

先日、3歳児にタバコを吸わせたバカ親の報道がありましたが、父親が書いたとされるフェイスブックに開いた口が塞がりませんでした。

「みなさん
動画の件なんですけど
あれ本当に悪かったとおもってますふざけすぎましたすみません
でもみなさんあれ吸ってないんで
その行為やったのわるかったとおもってます
悪くないので嫁の名前出したり警察に言わないでください 本当に反省してます
子供を大切にしますんでみなさん警察に言わないでください」

本当に謝罪の文章なのか怪しすぎて成りすましを疑うくらいです。

「あれ」「やったの」「警察に」!?

「は」と「わ」の使い分けが出来ていない心底気持ち悪い文章です。
「、」「。」も一切ないですし。

さて、就職・転職の履歴書や面接では、まさかこんな間違いはしないと思いますか?

その言葉遣いで不合格!

FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアは、プライベートで楽しむ限りどんな言葉遣いをしても良いですが、就活・転活という場面では正しい日本語(敬語)は必須です。

履歴書や面接時で飛び出した言葉遣いNG例を挙げてみます。

×「~なので」 ⇒○「~ですので」
×「~だけど」 ⇒○「~ですけれども」
×「だから~」 ⇒○「ですから」
×「でも」    ⇒○「しかし」
×「やっぱり」 ⇒○「やはり」
×「すごく」   ⇒○「非常に」
×「わかりました」 ⇒○「かしこまりました」
×「大丈夫です」 ⇒○「問題はございません」

その他に、昨日は(きのう)ではなく(さくじつ)というべきなど、挙げればキリがありません。

『ら抜き言葉』も要注意です!

「見れる」⇒「見れる」
「出れる」⇒「出れる」
「決めれる」⇒「決めれる」などなど

普段の話し言葉では一般的になっている『ら抜き言葉』もありますが、社会人としては何だか幼稚な物言いに聞こえます。

不快感を与える言葉遣い

間違った言葉遣いは、採用担当者を不快な気持ちにさせてしまうこともあります。

「~ですねぇ」「~じゃないですか?」「なるほどですね」
馴れ馴れしい!

「うん」「はいはい」「へぇ」
友達か!

言葉の最初にいちいち“あ”が入る。
「あ、はい」「あ、そうです」
口癖なら直そう!

他にも、「正直」「割と」「逆に」など、連発する口癖はそればかりが耳につくものです。
面接で口癖連発で不採用になった方を何人も見てきました。

下記はいけ好かない社会人からよく飛び出すのですが、カタカナ言葉の無駄使いです。

「ローンチする」(打ち上げる)
「コンセンサスを取る」(合意)
「リテラシーが高い」(知識)などなど

カッコイイのかよくわかりませんが、好感度は決して高くないので要注意です。

あと、感じのよくない前置きもあります。

「先ほども言いましたが」「先ほども申したように」

つまり「何度も言わすな」「理解しない相手が悪い」という意味になります。
先程言ったことを強調したい場合もありますが、いつも聞いていてひっかかりを感じます。

いくら正しい言葉遣いをしていても、話し方や会話のテンポが悪いと印象が悪くなってしまいます。
例えば、質問している最中に食い気味で答える方。話している途中で食い気味でかぶせてくる方。
「聞いているのかなぁ」「話しづらいなぁ」と思ってしまいます。

クッション

クッション言葉を使えたら立派な社会人!

クッション言葉とは?
会話の間に挟んでコミュニケーションを円滑にする言葉の総称。

先日、どうしたら直るのか頭を抱えてしまった、ある大学生とのメールのやり取りがありました。

「~していただきたいです。」
「~したいです。」

丁寧な言葉遣いを意識しているのだと思うのですが、前置きもない「~たいです。」の連発メールに徒労感を覚えてしまいました。

この場合、「~していただけませんでしょうか?」が大人の文章です。

またはクッション言葉で前置きをしてから依頼するものです。

「恐れ入りますが」「申し訳ございませんが」「お手数をおかけしますが」

直接会って話せば気にならないのかも知れませんが、メールは気を付けないと一方的な印象を与えてしまいます。必要以上にへりくだった文章は読みづらいのですが、丁寧すぎるくらいでちょうどいいのです。

まとめ

履歴書やエントリーシートを提出する際、自己PR欄や志望動機欄を声に出して読み返してみてください。
違和感を感じたらおかしい日本語を使っているのかも知れません。

面接では緊張して普段の自分がボロっと出てしまうこともあるかも知れませんが、落ち着いて面接モードに切り替えてください。
面接は演説の場ではありません。
面接官との“会話”を意識し、相手のことを考えながら話せば自然に丁寧な言葉遣いになるのではないでしょうか?

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《石川かおり》

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