テレビ局に転職?夢や情熱は必要だけど・・・。
「情熱を持って夢を語ればテレビ局に転職出来る」
「テレビ局は楽しいところ」
「給料が良いので休みはほとんどの社員が海外旅行に行きます」
「タレントとも仲良くなれます」
「だからチャレンジしよう!」みたいなとんでもないサイトがありました。
このサイトの言うことに共感してテレビ局を志望する人はまず無理、、、かな、、、。
ちなみに15年新卒のテレビ局内定競争倍率は?
2014年8月時点調査
東海テレビ放送 192倍!
讀賣テレビ放送 181倍!
キー局5社は、集計対象外ですが、上記2社を上回るか相当な倍率であることは考えられます。
「テレビ局は楽しいところ」感覚で受けて、この倍率を勝ち抜けるでしょうか?
新卒は大々的に募集がかかりますが、中途採用はこそっと自社HPや求人サイトに掲載される程度です。
未経験社が採用されることは考えにくいのですが、募集要件をあまり絞り込まない場合は特に、大々的に募集しなくても山ほど応募はあるからです。
(テレビ局求人例)
- ●テレビ局またはテレビ制作技術会社での勤務経験を10年程度有し、特に、「音声・ミキサー」業務の経験があること
●テレビ局やマスコミ業界での経験があり、即戦力として活躍できる方
●テレビ局や新聞社等で取材・報道の実務経験を有する方
このように、テレビ業界での実績は最低限問われることが多いです。
全上場企業のうち、上位にテレビ局がごろごろ
テレビ局だからかなぜか夢みがちですが、そもそも給与条件の良い会社に入ることは難しいはずです。
東洋経済2015年
夢や情熱だけで入社出来るレベルの平均年収でしょうか?
しかも正社員になることは難しいという現実もあります。
だいたい1年毎の契約社員採用です。3年~5年満期のテレビ局も。
正社員登用制度はありますが、契約期間中の実績が明暗を分けることになります。
制作や技術職以外に、コンテンツビジネス、マーケティング、財務経理などの募集もあるので一概には言えませんが、テレビ局にこだわり過ぎるのは就職・転職の機会を逃すことになります。
キャリアトレインにもテレビ局に入りたいという応募者は一定数いますが、現実をお話することにしています。
これまでにこのようなテレビ局への転職希望者を見てきました。
- ・番組に関して、何の知識も経験も得ないまま、対象年齢を過ぎるまで毎年テレビ局の中途採用に応募し続けた人
- ・番組制作会社の存在を知らない、あまりにも何も調べていない人
- ・テレビ局を諦めて番組制作会社に転職したものの、辛くて1ヶ月で退職した人
皆さん、番組制作希望ではありましたが、結局テレビ局で何がしたかったのかわからない人たちでした。
テレビ局にさえ入れればバラ色の生活が待っていると考えている応募者があまりにも多いのは事実です。
自分に何が足りないのか、冷静に見極めて“行動”することが必要です。
《石川かおり》