テレビ業界が求める『コミュニケーション能力』とは

2015年4月22日

コミュニケーションを取る男女

<求める人物像>

■コミュニケーション能力がある方

求人広告を見ていると、このような表記をたくさん発見するかと思います。

求人広告 求人広告求人広告

何となく意味はわかるかと思いますが、『コミュニケーション能力』とは具体的にどのようなことを言うのでしょうか?

テレビ業界(番組制作)では、多様なコミュニケーション能力が求められます。
時と場合によって、コミュニケーションの取り方は変わります。使い分けなければなりません。

ここでは、入社面接や入社1年目に求められるコミュニケーション能力をご紹介します。
コミュニケーション能力はこれからいくらでも高めることが出来るはずです。

コミュニケーションの基本は人と人との対話です。
ホンノ少しの気付きが必要なだけではないでしょうか。

一般的に求められるコミュニケーション能力

職種や会社によって求めるコミュニケーション能力は異なります。

例えば・・・

リーダーシップを発揮した自己主張バリバリタイプが社風に合うのか?
目立たないけれどリーダーを補佐する参謀タイプを必要としているのか?

このように皆が同じ個性である必要はないけれど、基本的なコミュニケーション能力は共通しています。

一般的に社会人が培わなければならないコミュニケーション能力を挙げてみます。

挨拶はコミュニケーションの第一歩

挨拶なんて簡単に出来ると思うなかれ。
入社して誰も知り合いがいないアウェー状態で、上司や先輩に自分から声を掛けるわけです。
挨拶と言えども、声を掛けることによって相手の時間が止まるわけです。
タイミングを見て、さらりと挨拶をするのです。
声の大きさ、きちんと伝わっているのか、自分は一体何者なのか!

報告・連絡・相談(ホウレンソウ)がきちんと出来ているか

ビジネスの基本中の基本です。
ただホウレンソウをすれば良いだけではなく、これもまたタイミングが重要です。
先輩が忙しそうにしている時は必要最低限のことを完結に伝えるなど、内容と言葉選びが重要になります。
物事を正確にわかりやすく伝えることはコミュニケーションの要です。
すべてのミスはホウレンソウ不足によるとよく言われます。

盲点!人の話を聞くことこそコミュニケーション

相手が言ったことを理解しなければ、人とのコミュニケーションは生まれません。
さらに、質問されたことや何か答えを求められたら素っ頓狂な答えにならないことが大事です。
「伝わらないやつだなぁ」「人の話聞いてた?」と信頼されなくなります。
よく「話し上手は聞き上手」と言います。独りよがりに話をすれば良いというものではありません。

女性を口説く男性

番組制作アシスタント(AD)に求められるコミュニケーション能力とは

上記に挙げた一般的に必要とされるコミュニケーション能力は、まさにADが出来ていなければならないことばかりです。
その上でさらにADには必要とされるコミュニケーション能力があります。

番組制作にはADの力が想像以上に大きいものです。
ADが調べたこと、仕込んだことなどが番組に反映されるのです。
その為に社会人を何年やっていても難しい、調整力交渉力説得力がコミュニケーション能力として問われます。

ある番組制作会社では面接でこんな質問が飛びます。

面接官「ナンパしたことはありますか?」

興味本位で聞いているわけではなく、「知らない人に声を掛けることが出来るのか?」を確認しているのです。

声を掛けるだけではダメです。
いかに自分を魅力的に見せることが出来、相手を“口説く”ことが出来るのかも大切なポイントです。

街頭で道行く人にインタビューをしたり、撮影許可を取ったりと、「そこをなんとか!」がADの仕事の1つです。

わかりやすい正確な言語で、相手に伝わるように適切に表現する能力こそがコミュニケーション能力なのです。

プラス人間的な魅力が伝わることもコミュニケーション能力です。

面倒な仕事を先輩に押し付ける強者ADがいます。
そのADは、会議中や編集作業中に寝てしまうこともあるそうです。
それでも先輩たちは「しょーがねーなー」で済ませてしまうのです。
普段から先輩たちに可愛がられているので、なんだか皆が甘いのです。
このADのやり方は、自分が仕事をしやすい環境を作るという意味では間違いではありません。
愛され力もコミュニケーション能力の1つだということがわかります。

いつも明るく元気な方=コミュニケーション能力が高いということではありません。
社交性に欠けていても、その時の状況に合わせた言動や行動、理解が出来ればコミュニケーション能力はあると言えます。

私の考えるコミュニケーション能力がある方とは『思いやりがある方』です。
相手が臨んでいることを汲み取ろうとすれば、自然にコミュニケーションは図れるのではないでしょうか?

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《石川かおり》

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