テレビ番組制作で総合力を培う!?
大学の授業で改めて注目されている学部横断型授業。
入学した学部学科での専門性を高めるだけでなく、視野を広げて職業や社会で役立つ知識を身につけられるのが学部横断型授業なるものです。
3月6日(金)読売新聞で紹介されていたのは中央大学の取り組みでした。
ジャーナリズム部門を受講している学生たちのお話でしたが、なんと都内ケーブルテレビ19局で放送されている番組を制作しているそうなのです。
10分間のドキュメンタリー番組を毎月制作しているそうです。
番組名『多摩探検隊』
キャッチフレーズは「多摩地域に埋もれた話題、人物、物語を掘り起こす」
企画から取材~編集まで番組作りのすべてを学生3、4人ずつのグループに分かれて担っているそうです。
ジャーナリズム部門を受講している学生は170人ほどいるそうですが、商学部、経済学部・・・etcと、学部横断型授業を受けなければ番組制作には縁がなかったであろう学部の学生たちばかりです。
番組の企画書をつくる為には発想力や文章力が必要であること。
取材交渉でコミュニケーション力も養える。
撮影は班で行うので協調性も身につく。
このようなことを紙面で答えている学生もいて、番組制作の道に進む為の授業というわけでは決してないですが、その道に興味を持つ学生が現れないとも限りません。
思えば、キャリアトレインの就職サポートで訪れる学生のほとんどが映像とはまったく関係のない学部で勉強してきた方たちばかりです。
皆さんそれぞれ何かきっかけがあり映像業界に興味を持ったのだと思いますが、大学で学部横断型授業にように興味を持つきっかけを作ってくれるのは本当に良い取り組みです。
中央大学ではジャーナリズム部門以外に、「国際協力」「地域・公共マネジメント」など4部門があるそうです。
「国際協力」は国際機関やNGOへの就職を目指す学生に人気があるそうです。
学部横断型授業で実践的な学習を経験したことで、就活時のヒントになるのではないでしょうか。
《石川かおり》