【就職・転職サポート事件簿】積極性があだに!?採用選考中の行動は要注意

2014年12月8日

先日、ほぼ内定から一転、採用見送りになってしまった登録者がいました。

芸能マネージャー希望のOさん(24歳)は、キャリアトレイン経由である芸能プロダクションへエントリーすることになりました。

Oさんは現在勤務している会社で営業職として活躍していることもあり、フットワークが軽くコミュニケーションスキルも非常に高い方です。

そんなOさんだけあって、面接は1次面接(人事)⇒2次面接(チーフマネージャー)と、トントン拍子に進み、順調に最終面接へと進みました。

最終面接はいよいよ社長面接です。

これまでに、社長面接で不合格になることが多く、最終面接まで気が抜けない会社ではありました。

ところがOさんは社長とすっかり意気投合し、その場で合格をもらう展開になったのです。

と、ここまでは良かったのですが・・・。

面接後、Oさんから喜びの報告がありました。

私は早速、先方の人事担当者にお礼と今後の流れを相談しようと思いました。

ところが、Oさんからの喜びの報告には続きがありました。

なんと、給与交渉のメールを社長に直接送ったと言うのです!

社長へ失礼なメールをしてしまった求職者

面接で社長から名刺を受け取ったOさんは、当然直接メールをしても構わないと考えました。

実際に、「何か質問とかあったら連絡して」と面接で言ってくれる社長もいます。

私もOさんに「選考途中で企業へ直接連絡はしないでくださいね」とは言っていませんでした。

直接連絡をしてしまったとしても、面接のお礼程度ならばまだ良かったのですが・・・。

いきなり社長への給与交渉は・・・マズイかなぁ・・・。

先方の人事担当者としても、社長に直接交渉されてしまったら立場がありません。

案の定、人事担当者から困惑した様子で連絡がありました。

簡単に言うと、社長のご機嫌を損ねてしまったのです。

結局、この芸能プロダクションへの入社は実現しませんでした。

今回の事態は、積極性のあるOさんだからこそ起こった悲劇でした。

わざわざ人材紹介会社や先方の人事を通さずとも、自分で解決しようとしたそうなのです。

筋道を間違えただけなのですが、先走りすぎてしまいました。

選考中のデリケートな時期は、よく考えた上での行動が必要だと、私も改めて実感させられた出来事でした。

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《石川かおり》

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