早期退職を防げ!スタート段階で『適職感覚』を持たせることが重要だった!
空前の人手不足時代、せっかく入った社員が早期退職するのは悲劇です。
社員自身も早期で辞めたいとはもちろん思っていません。
ただ、現実には早期(3年以内)に辞める人が大卒で30%前後と言われています。
厚生省の発表によると、今春卒業した大学生の就職率は94.4%(4月1日現在)
3年連続で上昇しているそうです。
新卒者の入社3年以内の離職率は、大卒31.0%とちらも前年より増加だそうです。
なぜ?どうすれば防げる?・・・etc
考えたらキリがありませんが、1つ気になる話がありました。
昨今、若者が仕事に求めるのはダントツに『やりがい』だそうです。
となると、『やりがい』を得られそうだと感じて入社したのに、まったく『やりがい』を感じなければシュンとなりますよね。
『やりがい』なんて他人が与えるものではないかも知れませんが、社員の初期キャリア形成段階では必要不可欠にになっているようです。
自分がこの仕事に向いていると言う『適職感覚』を持たせ、仕事にやりがいを見出させる。
こういったことが早期退職を防ぐ手段として語られています。
※参考:『働くことと学ぶこと―能力開発と人材活用』佐藤博樹著
テレビ番組制作会社やポストプロダクションでは、新人にも編集作業を教えたり、カメラを持たせて取材に行かせたり、覚えたことからどんどん任せる傾向にあります。
オンエアが終わって、取材した方から「ありがとう」と言われたり、家族や友達に自分の仕事の成果を見てもらえたり、『やりがい』や『達成感』を感じている新人さん達の話をよく聞きます。
「取材許可が取れた」「ロケハンでロケ場所を見付けてきた」「使えるネタをリサーチできた」
どんなに細かいことでも成功体験を積み重ねることで自信になり、『適職感覚』は芽生えるのだと思います。
やはり大切なのは、スタートの段階で会社が導いてあげなければ成功体験も何も得られないということです。
《石川かおり》