大企業病からの脱却!1人1人が主役になる中小企業で働くということ

2014年4月10日

転職がうまくいかなかった方の例として、『大企業から中小企業への転職』が挙げられます。

昨年1月に社員数200名の会社から社員数5名の会社へ転職したTさん(32歳)は、まさにこの例に当てはまってしまいました。

社員数200名というと、一般的には大企業とまでは言いませんが、
マスコミ業界、特に映像業界では大きな会社と言えます。

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Tさんが転職したのはテレビ番組制作会社です。

テレビ番組制作会社はまさに少数精鋭

社員数10名以下、5名以下の会社はたくさんあります。

だからと言って経営に不安があるとか、力がない会社かと言うとまったく違います。

ゴールデン番組や話題の番組をバンバン手掛けていたり、新たな企画で新風を巻き起こす会社もあります。

1人1人、全員が戦力であり、稼げる人達の集まりなのです。

その分、役割は幅広く、「自分の仕事はこれだからこれしかやらない」というのは通用しません。

Tさんがいた会社は○○部署の○○担当と言うように分業されていて、自分の仕事をこなせば終わりという会社でした。

Tさんは制作デスクとして番組内の事務作業を担当していたので、収録やロケに参加したこともありませんでした。

転職先も同じ制作デスクで事務作業が中心なのは変わらないのですが、前職ではアシスタントディレクター(AD)とされていた業務も手伝う場面が出てきました。

「これも私の仕事???」という疑問が膨らみ、Tさんは苦しむことになります。

制作の流れにしても、キチッキチッと決められたことが明確にあるわけでもなく、臨機応変な考え方や対応が求められます。

前職では「○○さんがこれをした後、○○さんがこうする」と作業を分担して行っていた為、「出来る人がやる」「気づいた人がやる」というやり方に馴染めずにいました。

休日がないとか残業が長いというわけではなかったのですが、Tさんは自分に求められていることが最後まで理解出来ず先月退職となってしまいました。

『大企業から中小企業への転職』に限らず、前職のやり方を引きずると転職先でモヤモヤするというパターンは多々あります。

Tさんのような方がいる一方で、「大企業にいる故に任せてもらえる範囲が狭く物足りないから中小企業に転職した」と言う方も驚くほどいます。

良い悪いではなく、大企業と中小企業では社員個人に求められていることが違うという認識は持っていた方が良いかと思います。

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≪石川かおり≫

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