【石川かおりの業界人取材レポート】第9回：卒業直後にはすっかり芸能マネージャー！？卒業半年前から勤務スタートした新卒！

2013年9月26日

人材紹介業の楽しさは何と言っても、
企業に紹介させて頂いた方が活躍している姿を見ることです。
今日も「人材紹介業をやっていて良かった」と思えることがありました。

約1年前に某芸能プロダクションに入社したE君（22歳）と久々に再会。
勤務地がキャリアトレインと同じ赤坂と言うこともあり、急きょ来社してくれたのです。

入社時のE君はまだ大学4年生でした。
大学4年の10月から見習い芸能マネージャーとして勤務をスタートしたのです。
単位は取り終え、卒業論文を残すだけで通学の必要がなかったE君は、
同級生よりも約半年早く社会人デビューしました。

とは言え、学業優先という会社の考えもあり、決して無理な働き方はしませんでした。

10月～年内は営業マネージャーとしての活動というよりも、
会社での内勤業務が中心でした。
電話・来客対応やビジネスメールの送り方などを覚え、
もちろん所属している俳優やタレントを覚えるなど、
芸能マネージャー、ひいては社会人としての基本を徹底的に叩きこまれました。

年が明けた頃から先輩マネージャーに同行し、クライアント周りを始めました。
映像制作会社やキャスティング事務所、広告代理店など、
E君には未知の世界でした。

新人芸能マネージャーとして名刺も持たせてもらい、
とにかく名前と顔を売り込みました。
身長が高く、今時のオシャレ男子という風貌のE君は、
どこに行っても過不足なく、うまく溶け込んでいたようです。

3月に大学を卒業してからは、いよいよ本格的に芸能マネージャーとして歩き出しました。
担当する特定のクライアントも任され、
所属俳優の仕事現場にも一人で同行するようになりました。
ただついて行くわけではなく、同行先での営業は忘れません。

もちろん、E君が仕事を取ってくるなんていうのはまだまだ先の話です。
これまで会社が築いていた縁で仕事の話が来る事はありますが、
E君一人の力で仕事が出来るようになるには時間がかかるのです。
それまで、会社はE君を一生懸命教育します。
時にはかな～～～り厳しくされることもあるそうです。

私と会う1週間前には、
「自分は芸能マネージャーに向いていないのではないか」
と思い悩むことがあったそうです。

「まだ自分は何も出来ていないし、していない」
こう思い直したと笑顔で語ってくれました。
E君からは元気オーラを感じたので心配はしていませんが、
これからもきっと悩みは尽きないと思います。
その度に、初心を思い出してくれることを願っています。

それにしてもE君。
今時の（笑）スーツをビシッと着こなし、
当たり前だけど何だかすっかり社会人。

就活は芸能プロダクションに絞って活動していたE君は、
何ヶ月も先に入社してくれる方より、
すぐに勤務出来る方を求める傾向がある業界特性を理解し、
「すぐに勤務出来ます！」と積極的にアピールしました。
上記の理由から、新卒を求める芸能プロダクションの求人は少ないのです。
E君は就活で十分理解していたので、チャンスを見逃しませんでした。

家は神奈川県の奥の方？で、通勤に約1時間半以上かかりました。
大学生ですから友達とも遊びたいと思います。
在学中のスタートとは言え、社会人の洗礼を浴びまくりました。