【実録!内定者シリーズ】第6回:受かり過ぎた若手ディレクター!転職にも旬がある。高く売れる時期こそ慎重に

2013年3月19日

東京で仕事を探す為、名古屋から上京してきた映像ディレクターのYさん(28歳)

生まれ育った名古屋でそのまま就職して、28歳になるまで東京での仕事経験はない。
名古屋ではテレビ番組制作会社の正社員として活躍していた。
同じ名古屋市内で転職して、直近ではWEB動画制作を中心としている会社に勤務していた。

関東に住む女性と結婚の予定があり、思い切って男性の方が出て来る形になったのだ。

家庭を持つということもあり、転職先にはこだわりがあった。

■正社員(正社員登用があるなら契約社員スタートも可)

■年収360万円以上

■週休2日

■地上波テレビ番組制作以外

これらの希望条件は決して難しいものではなかった。

映像制作のキャリアは約6年。

何よりも企業が欲しがる20代のディレクター。

ディレクターとして実績も残しているYさんは“引く手あまた”だった。

名古屋在住の時から転職相談は受けていた。
上京後、登録面談で来社してくれたのだが、
履歴書などの紙ベースや、メール・電話での印象よりも格段に良かった。

転職に対する姿勢が非常に真摯。

応募企業に関するリサーチや、アピール方法など、
仕事を抱えながらもきちんと研究していた。

見た目も清潔感があり、どこの企業でも通用する雰囲気を備えていた。

さて、実際に企業へエントリーし、次々と面接をこなしていった。
大手と呼ばれる企業からベンチャー企業まで、
希望条件に合えば片っぱしからチャレンジした。

予想通り、複数の企業から内定を得ることになる。

企業の方も複数社受けていることを把握しているので、
先に内定を出して、自社に決めてもらおうと動く。
条件交渉も終えて、待ち状態は企業側になる。

応募者にとっては何とも贅沢な状況だ。

結局、一部上場企業の子会社にあたる大手企業に入社を決めたYさん。

もう1社と最後まで迷いに迷った結果だった。

この会社もいわゆる大手企業で、一般的には安定性も高い。

ではなぜこのもう1社を選択しなかったのか?

ネットの情報を鵜呑みにしたのだ。

「株式会社〇〇ブラック」
「半年後にリストラがある」
「正社員登用はない」

自社の社員もビックリの情報がネットには氾濫している。

有名企業程、色々なことを書かれるのがネットの世界。
情報を取捨選択する能力も閲覧側に求められるのだ。

かくしてYさんの選択は正しかったのか!?

ふたを開けてみて・・・。

入社を決めた企業は、
契約社員から正社員になるまでに何年かかるかわからないというのだ。

もう1社の方は半年後に正社員登用されるのに。

しかも全国転勤があるらしい。

事情があって関東に出てきたのに、意味ないじゃん!

Yさんは大手のネームバリューを信じて選択したのだが、
大手企業がすべての人にとってベストなわけではない。
結局は“大手企業マジック”に目がくらんだ形になったような気がしてならない。

内定を辞退したもう1社についてYさんから確認のメールが。

「復活はありえるのか?」という。

さてどうしたものか・・・。
現在進行形の話なのです・・・。

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≪石川かおり≫

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