テレビ番組制作会社勤務『アシスタントディレクター(AD)』のある1日【普通の日編】
※普通の日とは?
収録やロケがない日や、次の放送に向けて準備期間
束の間の安息日かも知れない・・・
10:00ごろ出社
○PCメールチェックからスタート
○ディレクターが出社するまでに進捗をまとめておく
○リサーチ業務(ロケ地の選定やネタ探しなど)
○午後の会議に向けて準備・資料作成
「ちょっとつぶやき」
テレビやエンタメの企業は港区に集中している。
ADさんはそんな都会に住めるはずもなく、
埼玉、神奈川、千葉方面からも通勤。
都心まで電車1本で1時間以内の所はたくさんあるぞ。
おわかりだろうか、ADはパソコン仕事が多い!
ここで必要となるスキルは、
◆Word
…台本作成や文章にまとめる時はとりあえずWord
◆Excel
…簡単な表や基本的な計算式が出来れば十分
◆ビジネスメール
…友達とメールするのとは大違い、自己流ではなく型を覚えよう
企画書をPowerPointで作ったり
Illustratorやphotoshopで画像の加工やデザイン的なことをしたり
映像編集までいかない段階でもパソコンスキルはあげていこう
13:00番組会議スタート
自社だけではなく、フリーのディレクターや放送作家が集まってくる
どんなネタにするか
ここではタレントは誰にするか
どこでロケや収録をするか
などなどが繰り広げられる
深夜から始まり一晩中話しあうことも
16:00昼飯(遅)
食べながら会議で決まったことをまとめる
新たに調べることが出来たのでリサーチ開始
近場でロケに使えそうな場所を発見!
すぐさまロケハンに出発
現地を下見し、ディレクターに報告
「ちょっとつぶやき」
リサーチで調べたら、お次は「交渉」
ロケで使いたいお店や施設に使用許可を取るのだ。
基本は電話。
電話のマナーも“社会人力”が試される。
言葉使いはもちろん、
飲食店だったらランチと夜帯は避けるなど。
番組で使う備品などの買い出しをしながら帰社
「仮払い」と言われるお金を会社から預かる場合と、
ひとまず立て替える場合がある。
どちらにしても「領収書」を貰うのをお忘れなく。
20:00ADが集まって会議
それぞれが業務を分担しているので、進捗のすり合わせなどを情報共有。
ディレクターや先輩に仕事の進捗を報告して、次の指示を仰ぐ。
頼まれていたことをこなすのはもちろん、
自分で判断して先回りすることが求められる。
21:00夕飯
食べながら資料を作成したり、
明日のスケジュールを確認。
23:00ごろ退社
早く帰れる日は真っすぐ家に帰って寝る!
でも洗濯も溜まっているし、テレビも見たいし、
なんだかんだで夜は更けて行くのだ…。
ADは自分の時間がないと言う。
確かに、何日も帰れなかったり、
1ヶ月に休みが1日もなかったり。
ホントにある。
でもディレクターやプロデューサーがみんな独身で、
友達もいなくて、旅行にも行けない???
そんな事はない。
結婚してるし、子供もいる。
デートをしないで結婚出来る?
うまいこと時間を作っているのだ。
慣れてくれば時間の調整も出来るし、
それくらい器用じゃないとね…。
最初の数年は仕方ないにしても、
ベテランは皆さん言います。
「時間は自分で作るもの」
ADのうちから時間の使い方を学びたいものだ。
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