面接官の印象で判断は真っ二つ!応募者も見極める会社のカラー

2023年5月8日

5月1日付けで某番組制作会社に入社したNさん(23歳)は、キャリアトレインの転職サポートを利用して2社(A社・B社)の番組制作会社を受けました。

2社の番組制作会社はどちらも同じようで、一見すると特に違いは見当たりません。

求人内容もほとんど同じで採用条件も同じようです。

・バラエティ番組を制作している
・給与などの雇用条件はほぼ同じ
・基本は自社制作で、勤務地はテレビ局内のスタッフルームもある

ところが、面接を受けた後のNさんの感想は真っ二つに割れたのです。

Nさんは面接後に悩むことなく、「B社に入りたい」と即答しました。

理由は、「A社とは何となく合わない感じがして、B社の方が安心できた」というものでした。

同じ採用条件、同じ業務内容でも、会社によってどこかしら違いはありますが、応募者が最初に掴むのは面接官(接した人)からの情報です。

その点では、A社とB社には大きな違いがありました。

<A社>
面接官の年齢:30代
社員の特徴:社長も含め、全員が現役の制作スタッフ
会社の考え方:確固たる目標ややる気がないと続かない

<B社>
面接官の年齢:60代
社員の特徴:社長と取締役以外、全員制作スタッフ
会社の考え方:目標は仕事をしながら見つけていけばよい

A社は社長以下、若いスタッフだけで構成されていて、同じ目線で戦える人を求める雰囲気があります。

面接では、Nさんのやる気を問う質問が多かったようで、会社が向かわせたい方向に無理やり進ませようとする感じを受けたそうです。

B社は、定年まで大手番組制作会社で勤務していた社長と取締役が相談相手となる会社です。

テレビ業界での経験が長く、多くのスタッフを見てきたからこそのアドバイスが受けられます。

もちろん番組制作に対しての熱意は必要ですが、「夢や目標が変わっていくことはある」という柔軟な考え方でスタッフに接しています。

A社やB社が言うことにはどちらもリアリティがあり、どちらが正解で良い悪いということではありません。

ただ、NさんとしてはB社の方に安心感があり、自分に合っていると感じたのです。

面接官から会社のカラーがわかる?

Nさんのように、面接官から感じた印象によって、その会社への志望度が変わることはよくあります。

各社が行ったアンケート調査でも。

「9割前後の学生で、面接官の印象が志望度に影響」
情報元:「2022年卒学生の就職活動動向調査」(HR総研×楽天みん就)

「面接官や人事の対応で“入社意欲や志望度が変化した”という転職者は約8割」
情報元:エンワールド・ジャパン株式会社(調査期間:2022年2月28日~3月6日)

面接後に応募者から感想を聞くと、面接官の印象でネガティブなイメージを抱いてしまう方もいます。

「堅苦しい」「体育会系で合わない」「先が見えない」など。

面接官が会社のカラーを決定づけるすべてではありませんが、「最初に接する会社の人」として感じ取れることはいくつかあります。

会社のカラーとは、「社風」や「価値観」「企業文化」とも言えるかと思います。

・風通しが良いのか(意見が言いやすい)
・評価の基準(過程を見るのか、結果主義か)
・女性が働きやすい職場なのか
・服装の自由度(私服の有無など)
・スピード感があるのか(のんびり穏やかな環境なのか)
・チームワークで仕事をするのか
・無駄な会議など昔ながらのやり方なのがあるのか
・仕事の進め方(挑戦的にチャレンジするのか安定か)
・社員の年齢構成(長く働ける会社なのか)

などなど。

すべてを知ることは難しいですが、面接官との会話や雰囲気で感じ取れることはあります。

面接は審査されるばかりではなく、応募者側が会社を知る絶好の機会です。

面接官から受けた印象を、会社を選択する判断材料になればと思います。

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<石川かおり>

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