2023年度新卒の『初任給』アップ!企業がアピール合戦する理由は?
4月25日に『初任給』を受け取った新社会人の方も多いのではないでしょうか。
あるいは、月末振込だったいう方もいるかもしれません。
給与振込日は会社によって設定が異なりますが、「5」と「10」のつく五十日(ごとおび)と言って、5日、10日、15日、20日、25日、30日のどこかに設定されているのが一般的かと思います。
給与振込日がいつになるかも重要ですが、『締め日』も要確認です。
一般的な例で言うと、
25日支給の場合は15日が締め日。
15日支給の場合は5日が締め日。
新社会に限らず、転職する際にも確認しておかないと、生活費のやり繰りが大変なことになるかもしれません。
さて、2023年度の新卒は、初任給がアップしたと話題になっています。
新卒の初任給の相場や、これまでの上がり幅などはどうなっているのでしょうか?
新卒の初任給アップ!
厚生労働省『令和4年賃金構造基本統計調査』によると大学新卒者の平均は。
【22万8,500円】
過去3年間の初任給推移は。
■令和3年(2021年)
22万5,400円
■令和2年(2020年)
22万6,000円
■令和元年(2019年)
21万200円
ほんとだ、爆増ではないもののアップしていますね。
バブル崩壊までは、大卒者の初任給は年平均5%の割合で伸び続けていたそうです。
今の日本は好景気ではないのに、なぜ初任給がアップしているのでしょうか?
もう最大にして唯一!?理由はこれに尽きます。
「優秀な人材を獲得するため」
あとは、会社の賃金構造自体にベースアップがあったなどもあるかと思いますが、とにかく人手不足を背景に、人材の奪い合いが激化している証拠が初任給アップです。
黙っていても応募者が絶えないであろう大企業でも(大企業ほど)、「初任給アップ」のアピール合戦の様相を呈しています。
初任給アップで応募者は増えるのか?
企業が「初任給アップ」をアピールして就職希望者を増やそうという努力はわかるのですが、当の就活生はどう思っているのでしょうか?
2023年卒の就活生を対象にしたアンケート調査では、「給与や賞与が高い」や「給料がよい」という回答は上位には入ってきません。
「給料がよい」に越したことはありませんが、企業選びのポイントではないようです。
ただ、上位回答に入ってくる「安定している」とか「福利厚生の良い会社」「有名な会社」などは、イコール「給料がよい」会社である可能性は高いかと思います。
ちなみに、2023年度新卒の初任給の使い道は?
Q.初任給は何に使いたいですか?
1位「貯金」52.8%
2位「家族へのプレゼント」43.4%
3位「自己投資」22.6%
情報元:20代専門転職サイト「Re就活」(株式会社学情)
なんとまぁ、堅実!
ワタクシ、初任給を何に使ったかなんてまったく覚えていませんが、2023年度の新卒の皆さんとは絶対違うことはわかっています。
どこに消えていったのだか・・・。
<石川かおり>