転職理由を解消!面接で聞きたいことはニュアンスに注意して
「転職先について後悔しないため、面接で聞くべき2つの質問」という記事がありました。
その2つの質問というのが下記ですが・・・。
①部下の方が素晴らしいアイデアを思いつき、事業を改善したときのことについて教えてください。
②複数の部下の方が体験した具体的な不満について教えてください。
このままの文章(言い方)で、ダイレクトに質問するのはコミュニケーションとしてどうかとは思いますが、言わんとすることはわかります。
①は自分のアイデアや働きを活かしてくれるのかどうかという成長意欲に繋がりますし、②は会社や仕事のネガティブな面も聞いておきたいということになります。
面接官は、耳ざわりのよい話ししかしないかもしれません。
転職希望者も、採用されたい一心で、ネガティブなイメージに繋がりそうな質問を避ける傾向もあります。
入社してから「こんなはずじゃなかった」とならないように、ニュアンスに気をつけながら、聞きたいことを聞くべきなのです。
面接は質問されるばかりではなく、自分が入る会社として良いのか悪いのか転職希望者が判断する場でもあります。
それは会社側ももちろん理解しているので、逆質問の時間を設けてくれる場合がほとんどです。
ただ、質問する際にはいくつか注意すべきことがあります。
<逆質問の注意点>
・事前に調べればわかることは聞かない
・面接官のポジションに合わせ質問内容も変える
・イエスかノーで簡単に答えられる質問はNG
・1~2次など面接の段階によって効果的な質問を考えておく
転職の場合、自分なりの拘りがあって転職先企業や仕事を探すはずです。
それは「転職理由」とも言えますが、面接で確認しなければわからないことであれば質問する必要があります。
個別に必ず聞きたいこと
キャリアトレインのような転職エージェント(人材紹介会社)を利用すると、諸条件や職場の環境など、ある程度のことは事前に把握することができます。
しかし、認識の祖語などがないとは限りませんので、面接で直接企業に改めて確認した方が確実です。
例えば下記のような転職理由があり、面接できちんと確認していた転職希望者がいます。
Case1「残業時間を減らしたい」
テレビ番組制作会社のADとして3年間勤務していたSさん(26歳)
休みは比較的取れていましたが、毎日の残業時間が長く、転職で改善したいと希望していました。
具体的にどのくらい残業をしていたのか説明しながら、転職希望先の企業に実態を確認しました。
Case2「アクティブな環境に身を置きたい」
事務職として一般企業で4年ほど勤務していたYさん(24歳)
デスクワークは性に合わないことが働きながらわかり、社外に出て積極的にコミュニケーションを取れる仕事を希望していました。
面接では、1日の勤務スケジュールを中心に、活動の場がどのようなところにあるのか確認しました。
Case3「昇給の基準を明確にしたい」
営業職で2年間勤務していたKさん(25歳)
営業で成果を出しても給与にまったく反映されない環境に不満がありました。
昇給制度をきちんと設けている転職先を希望し、やる気アピールとともに面接で確認しました。
Case4「キャリアアップしたい」
販売営業職として3年ほど勤務していたMさん(26歳)
業務の幅が狭く、専門性が身につかない仕事に焦りを感じていました。
環境のせいにせず、自分なりに努力してきましたが、上司に相談した際、「うちの会社じゃ難しい」と言われ転職を決意。
どういったキャリアステップがあるのか面接で確認して、自分なりの目標を見つけることができました。
聞き方(ニュアンス)に注意
冒頭にも言いましたが、面接官に質問する際は聞き方(ニュアンス)に注意が必要です。
例えば、残業や給与などの質問では、「仕事への意欲」を示しつつ聞くのがポイントです。
条件面だけをただ聞くだけでは、仕事への意欲や興味が少ないと受け取られかねません。
会社について聞く場合も、「自分で調べて理解していること」を先に伝えることがポイントです。
リサーチ不足だと受け取られないように、あくまでも補足で聞きたいという雰囲気を醸し出しましょう。
面接だけではなく、質問力は仕事の場面でも頻繁に試されることとなります。
面接ではその場の印象で合否が決まってしまうので、特に注意が必要です。
入社後のギャップを可能な限り少なくするために、質問の準備は万全にして面接に臨んでみてください。
<石川かおり>