逃れられない!?転職先で感じるプレッシャー!【転職あるある】

2021年10月20日

先週のキャリコネニュースに、「転職するも1日で辞めた女性」というタイトルの記事が掲載されていました。

記事の内容は、同業他社へ転職した女性が「前職の情報を出せ!」と詰め寄られたというもの。

「前職での仕入率や取引先はどこ?担当誰?前職でお世話になってた職人を教えろ!携帯番号知ってるでしょ!」
「同業他社への転職なんだから前職の情報持ってくるの当たり前でしょ!みんなやってるよ!もうこの会社の社員なんだから、前の会社に気を遣う必要ないんだよ!」
「というより今の会社に何が出来るかでしょ!そのために前の持っている情報は伝えるべきでしょ!!」
「前職はそういう誓約書書いた?書いてないでしょ!だから言ったっていいんだよ!他の社員はみんな教えてくれてるよ!1日よく考えてみて。明日一覧表作ってくれても構わないから!」

引用:キャリアの「今」を伝えるニュースサイト『キャリコネニュース

スゴっ・・・(汗)

応接室に2時間監禁状態でこれやられたら辞めますね。

まぁしかし、これに似たようなことはよくある『転職あるある』だったりします。

マスコミ・エンタメ業界でも同業他社に転職すると、圧の強い弱いはあるものの、前職での情報を聞き出して自社の活動に利用しようとします。

機密保持に関わることは倫理的にNGですが、同業他社での勤務経験を持つ方を採用するメリットもこんなところにあったりします。

転職者側も、採用選考の過程で前職の経験をウリにするわけですが、入社後に思わぬプレッシャーがかかることがあります。

転職先から「前職の情報を出せ!」と詰め寄られるのは論外ですが、「周囲からの期待」は少なからず感じるものです。

「転職先で最もプレッシャーに感じたこと」というアンケート調査でも、多くの転職経験者が「周囲からの期待」を挙げています。

Q.「転職先で最もプレッシャーに感じたことは何ですか?」

1位:人間関係の構築
2位:周囲からの期待
3位:仕事の内容

引用:ビジネスの問題解決を考えるメディア『Biz Hits』(調査日:2021年6月22日~28日)

即戦力としての期待
仕事ができると思われている期待
同業種の情報を持っている期待
すぐに仕事を覚えられるだろうという期待

転職先からの様々な期待に押し潰されそうになる転職者は結構いるのです。

キャリアトレインの転職サポートでも、「周囲からの期待」に心が折れてしまった方達がいました。

転職先でのプレッシャー

■いきなり営業部を背負うプレッシャー
バラエティタレントの芸能マネージャーとして1年半の勤務経験があるAさんは、担当タレントが事務所を離れることをきっかけに退社。新たな芸能プロダクションに中途で入社したのですが、転職先のプロダクションはバラエティ部門があまり強くない為、Aさんの経歴を物凄くあてにされてしまったのです。「営業先のリストを出せ」「他のマネージャーを営業先に連れていけ」「バラエティ部門の売り上げはAさんにかかっている」など、入社初日からプレッシャーをかけ続けられました。芸能マネージャー経験があると言っても、1年半ほどしかないAさんには、いきなり売り上げを立てる自信もなく、あまりにも前職のつてに頼られることに嫌気がさしてしまいました。

■スキルが足りないAD経験者
テレビ番組制作のアシスタントディレクター(AD)として某テレビ局に派遣されていたBさん。情報番組担当として約2年間勤務した後、自社制作が中心の番組制作会社に転職することになりました。転職先はAD経験のあるBさんを即戦力として期待していました。しかし、Bさんが派遣されていた番組の制作体制では、映像編集やカメラ撮影などを行う機会が少なく、PCスキルはネット検索とWordで文章が打てればよい程度。自社制作番組を手掛けている転職先の会社では足りていないことばかりでした。Bさんはそれでも必死についていこうとしたのですが、同年代のADとの差がはっきりしてしまい、プレッシャーに押し潰されてしまいました。

■銀行勤務からエンタメ業界へ
銀行員として3年勤務した後、以前から希望していたエンタメ業界に転職を果たしたCさん。未経験ではあるものの、会社としては銀行員としての高い社会人力や金銭(数字)に強いであろうとCさんに過剰な期待を寄せていました。ところが、これまでとまったく異なる職場(業界)の雰囲気や対人関係などに、Bさんは入社してからずっと戸惑いっぱなしでした。環境に慣れない中、能力を発揮することを求められることに耐え切れず、早期離職となってしまいました。

何もパワハラ的なことをされたわけじゃなくても、転職者にとっては前職を引き合いに出されるだけでもプレッシャーを感じるものです。

ただ、転職する際には逃れられないことでもあります。

では、プレッシャーを克服するにはどうすればよいのでしょうか?

転職先でのプレッシャー克服法

①入社前にプレッシャーを想定しておく
まず、「転職先にはこんなことを求められるのではないか」ということをあらかじめ想定しておくことが重要です。
面接などで、自分に何が求められているのか、入社後のミッションを探ることも忘れてはいけません。

②周りとコミュニケーションを取り相談できるようにする
積極的に人間関係を築き、気軽に相談できる関係性をつくるようにしましょう。
「誰にも相談できない」という状況が一番危険です。

③とにかく仕事を早く覚える
プレッシャーに負けるのではなく、応えることができればベストです。
わからないことやできないことを隠さず質問することで自分のものにしていけるのです。

どんなに経験値があっても、新たな環境でプレッシャーを感じない方はいません。

転職したばかりで不安な気持ちになるのは仕方ないですが、早々に判断せず、長い目で自分のスキルを磨いていけるよう、前向きな気持ちを忘れないでください。

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<石川かおり>

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