「友達が転職希望先の業界にいる」メリットと注意したいこと
キャリアトレインの転職サポート面談で、「友達が転職希望先の業界にいる」という話は結構よく聞きます。
「大学時代の同級生がテレビ業界に就職して働いている」というという話は特に多いです。
自分もテレビ業界に興味があったけど、就活ではチェレンジしなかったという方や、内定を得ることができなかったという方もいます。
社会人として働くうちに、「やっぱり好きな業界や仕事にチャレンジしたい」という気持ちになるようです。
転職を具体的に考えているわけではなかったけど、友達の話を聞いているうちにチャレンジしたくなったという方もいます。
大学を卒業して以来、疎遠になっている友達にいきなり聞くのは難しいかもしれませんが、普段から付き合いがあるなら是非聞いてみるべきです。
転職を考える時には情報収集は欠かせませんが、ネットで検索するだけではなく、実際に働いている方の話を聞けるのは効果的です。
ただ、友達でも何でも、実際に働いている方の話を聞く際、注意しないとならないことがあります。
①自分でもある程度調べてから聞くこと
→下調べもしていない状態で聞いてみても、ピントの合った質問にならない可能性があります。
②その方の言っていることだけを鵜呑みにしない
→あくまでも個人の考え方であって、業界全体を見ると状況が異なることはあります。情報を取捨選択することが大切です。
③年齢や学歴などの違いがあることを理解し、自分も同じようになるとは考えないようにする
→「友達はうまくいったのに自分は・・・」、と落ち込まないように。全員が同じではないことが前提です。
興味はあっても、志望がはっきりしない人もいるかもしれません。
ぼんやりとした希望でも、話を聞くうちに志望がだんだん固まっていく場合もあるので、積極的に聞くべきなのです。
ぶっちゃけ!友達に聞くこと
同じ業界や企業に属している方には言いにくいことも、異業種の友達には素直に話してくれるのではないでしょうか。
転職先の情報を、ぶっちゃけ聞けるせっかくの機会です。
下記のようなことを中心に聞いてみましょう。
■労働環境
・残業はどのくらいか
・休みはどのように取っているのか
・働く人たちはどのようなタイプの方が多いのか
■待遇
・給与はどのくらいからスタートか
・昇給や賞与はあるのか
・手当はどのような規定があるのか
■仕事内容
・入社したらどのような業務から始めるのか
・PCスキルなど、具体的に必要となるスキルは何か
・どのような業務の割合が多いのか
■キャリアプラン
・キャリアステップはどのようになっているのか
・充実感や達成感はどのようなことで感じるのか
・どのような壁にぶち当たるのか
これらは面接の場や会社に直接聞きづらいこともあります。
せっかく確認できる機会があるのならば、イメージだけでも掴めるようにしたいものです。
【注意】リファラル採用は最後の手段
情報収集として転職希望先の業界にいる友達を頼るのは大賛成ですが、実際に転職活動を行う場合は、まずは自力で動くことをお勧めします。
その友達と同じ会社にどうしても入りたいという理由があれば別ですが、リファラル採用(社員からの紹介※口をきいてもらう)での入社は後々トラブルのもとになることもあります。
友達の会社に紹介で入社できたとしても、早期離職など思わぬ結果になった場合、推薦した側の友達にダメージがいきます。
また、その友達がずっと会社にいるとも限らず、退職した場合にモチベーションが低下してしまうかもしれません。
友情にヒビが入ることもあるのがリファラル採用です。
とは言え、転職希望先の業界に友達がいて、転職活動時に色々と聞けるのは大きなメリットであることは間違いありません。
是非うまいお付き合いを。
<石川かおり>