とりあえず3年?されど3年!芸能マネージャーの仕事ができるようになるまで
2回目の緊急事態宣言が解除されて、久々に面接に同席することができました。
某芸能プロダクションでのマネージャー職の面接でしたが、やはり同席すると勉強になることがたくさんあります。
キャリアトレインでは、可能な限り面接に同席するようにしています。
「面接は応募者のみ」とする企業も多いので、割合としては多くはありませんが、以下のような目的で同席しています。
・求職者(登録者)をフォローするため
・勤務条件の再確認をするため
・面接後の振り返りアドバイスができるように
・どんな質問があるのか知りたいから
・直前まで面接対策が必要なこともあるため
とにかく求職者(登録者)のフォローが第一目的ではありますが、面接で繰り広げられるマスコミ・エンターテインメント業界の話や面接官からの言葉など、エージェント的にも収穫がたくさんあるのです。
仕事ができるようになるまで
今回の芸能プロダクションでの面接では、面接官である現役マネージャーさんからこんなお話しがありました。
「スケジュールを切れるようになるまで3年はかかる」
ドラマや映画の撮影現場の流れを覚えて、どうやって作品が出来上がるのかを把握するまでにまず時間がかかるもの。
そこからその他の仕事のスケジュールを考えて、各所との調整や交渉となるわけです。
芸能マネージャーの仕事の1つに「スケジュール管理」なんて簡単に書いてありますが、それが難しいということがお話しを聞いてよくわかりました。
どんなに理解力や要領の良い方でも、1年を通してみないとわからない仕事もあり、そこから応用できるまで相応の時間がかかります。
番組制作の仕事でも同じようなことが言われています。
「1年を通して、テレビ業界や制作の流れを体感してみないと仕事を理解できない」
あまり時間をかけず、一通りのことができるようになる仕事も世の中にはたくさんありますが、マスコミ・エンターテインメント業界の仕事ではそうはいきません。
芸能マネージャーでも、番組制作職(AD)でも、入社して早々に仕事をわかったつもりになって辞めていく方がいますが、ごく一部を知っただけにすぎません。
非常にもったいないことなのです。
とりあえず3年は我慢!?
よく、「石の上にも3年」「最低でも3年は勤務すべき」「とりあえず3年」などと言います。
きっちり3年とは言わずとも、1年目で一通りのことを覚えて、2年目で自分の力でこなせるようになり、3年目で後輩に教えられるくらい成長できるかという目安です。
「思っていたのと違う」「仕事がつまらない」「上司や先輩が嫌だ」など、辞めたい理由は大なり小なりあるかもしれませんが、時間が解決することもあります。
自分なりに努力して改善できること、余裕ができることで気づく仕事の面白さ、打ち解けることでよくなる人間関係、などなど。
最初はネガティブに捉えていたことも、3年経つと変わることがあります。
ただ漫然と3年過ごせばよいということではありません。
どんな仕事でも自分次第で、3年経っても何のスキルも身についていないとしたら会社や仕事のせいばかりではないかもしれません。
3年未満の退職でも、自分なりにできるところまでやった結果ならば年数は関係ありません。
やるだけやってからの転職ならば、次の会社でもきちんと見てくれるはずです。
経歴に不安のある方や、仕事を始めて少し経ったが何だか違和感を感じる方など、まずはお気軽にお問い合わせください。
<石川かおり>