どうなる?2021年の新卒・中途採用!ニューノーマルへの対応が絶対条件

2021年3月24日

今週解除された2度目の緊急事態宣言時には、企業の採用活動は少ないながらも継続して行われていました。

緊急事態宣言が解除となったことで、下記のような企業の動きはさらに活発になるはず・・・!?

・2020年に採用控えをした企業
・今後の見通しがついてきた企業
・コロナ禍での採用方法が整った企業
・先を見据えて新規社員を育成しなければならない企業
・コロナ禍を採用のチャンスを捉える企業

などなど。

2021年も企業側が有利な『買い手市場』は前年と同様に続いていく見込みなので、求人数が大幅に増えるとは言えませんが、新卒採用・中途採用ともに、採用の機会が著しく減るという予想はされていません。

2021年の新卒・中途採用状況

■新卒採用の場合

ただいま就職活動真っ最中の2022卒の場合、3月1日時点の内定率が高水準となりました。

【3月1日時点の内定率21.1%】

出典:ディスコ調べ

前年同期実績(15.9%)を5.2ポイント上回りました。

3月1日時点で内定率が2割を超えたのは、現行の就活ルールになった17年卒以来初めて。

理由は、「インターンシップに参加した企業の内定が増え、優秀な人材獲得のために採用活動の前倒しが進んでいる」からだそうです。

採用数についても「前年並」と回答する企業が半数以上を占めています。

過去の不況時に採用を縮小し、景気回復後に若手層の不足を経験した企業は多く、一定の新卒採用数は保つ企業が目立ちます。

■中途採用の場合

各転職エージェント(人材紹介会社)の肌感覚では、2021年の中途採用求人件数は「増える」と予想しています。

残念ながらマスコミ・エンターテインメント業界では、求人が増える理由はあまりないのですが・・・。

業界・職種によってはその需要の高まりから、求人数が「大幅に増える」とするところもあります。

ただし、「企業の選考基準が厳しくなる」と考える転職エージェントは約7割という回答もあります。

企業の選考基準が厳しくなる理由

・「即戦力を求め、良い人がいれば採用というスタンスではないかと考えるため」
・「役員などの経営者が面接官を務める最終面接の経過基準が厳しいまま推移するため」
・「採用意欲が高い優良企業には応募者が殺到するため、より良い人を慎重に採用する傾向が強くなると思われるため」

出典:日経HR調べ

2021年採用活動のトレンド

求人数の増減よりも、コロナ禍で大きく変わったのが企業の採用(選考)方法です。

また、求職者の意識も変わってきており、withコロナならではの要件が追加されました。

あくまでも新型コロナウイルス感染症対策として一時的に行われたことが、ニューノーマルとなっていきそうです。

■採用フローのフルリモート化

Zoomなどのツールを用いて、会社説明会~面接まですべてリモートで完結する採用手法です。
「最終面接は対面」という企業もありますが、一次面接はオンラインとする企業が増えました。
面接官も在宅からリモートで、ということも珍しくありません。

■リモートワーク求人が増加

「リモートワーク可」の求人が増加し、求職者の仕事選びの基準に入ってくるようになりました。
リモートワーク(在宅勤務)を実施していない企業は求職者に選ばれなくなるかもしれません。

■地方への転職

仕事のリモート化により、働く場所を「通勤」を前提に設定する必要がなくなりました。
働く場所や働き方の選択肢が広がっており、働き方改革も思わぬ形で進みそうな予感です。

■新卒採用から中途採用へ切り替え

300人以下の中小企業では、中途採用を強化する動きがみられます。
『仕事に対して人が割り当てられる=ジョブ型雇用』や、新卒一括採用を見直した『通年採用』も注目されています。
求職者には「何の仕事をしたいのか」が大きく問われることになります。

■採用動画は必須

企業説明動画などの採用動画を視聴することで、その企業への志望度がアップすることが明らかになりました。
2021卒または2022卒の大学生へのアンケート調査では、9割の学生が「採用動画があった方がいい」と回答しました。
採用のオンライン化の一端を担う、採用動画は企業はマストで用意する必要があるかもしれません。

今後ますますの変化が起こるかもしれない採用手法や働き方ですが、マスコミ・エンターテインメント業界志望者ならば、このような変化には特にアンテナを張る必要があります。

新卒の皆さんも中途の転職希望者も、変化に対応できるような心構えが必要です。

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<石川かおり>

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