マスコミ業界は男社会という誤解!?#わきまえない女
東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の見事なまでにヒンシュクをかっているこの発言。
「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」
「私どもの組織委員会にも女性は何人いたっけ?7人くらいか。7人くらいおりますが、みんなわきまえておられて。(中略)我々は非常に役立っております」
『#わきまえない女』がトレンド1位になるなど、女性蔑視と国内外で批判にさらされています。
ウーテ・エーアハルトという、ドイツの心理学者の言葉でこんなのがあるそうです。
従順な女は天国へ行くが
生意気な女はどこへでも行ける。
『生意気な女』と『わきまえない女』は意味合いが違いますが、私の周りには良い意味で生意気な女しかいないので(類は友を呼ぶ?)、逆に『従順な女』って何だろう???
って感じです。
森会長の発言から垣間見えるように、男性上位の男社会みたいな世界は存在します。
そして、マスコミ業界は男社会だと思われがちです。
森会長の謝罪会見の記者を見渡しても男性が多い印象です。
テレビ業界の上のほうの人たちも男性ばかりです。
番組制作会社に行っても女性の社長には滅多にお会いしたことがありません。
しかし、男女比だけを見て『マスコミ業界は男社会』とは言えません。
そんな上っ面だけで女性の存在を評価してもらっちゃ~困ります。
テレビ業界≠男社会
「テレビ業界の上のほうの人たちも男性ばかりです。」と言いましたが、上のほうではなく現場で働く人たちを見ると女性の割合はかなり多くなっています。
アシスタントディレクター(AD)は番組によっては女性のほうが多いというところもあります。
カメラや音声などの映像技術職もアシスタントには女性もたくさんいます。
上のほうで言っても、プロデューサーやディレクターが女性という番組も多々あります。
人数では男性のほうが多いのは事実ですが、女性ならではの視点や感覚をテレビ業界は確実に必要としていますし、それが活かされていない番組なんてあるのか疑問です。
テレビ業界ではこんな声があちこちから聞こえてきます。
「何かと気が利く女性スタッフのほうがはるかに仕事はうまくいく」
「女性プロデューサーは芸能事務所などへの当たりも柔らかくスムーズに進む」
「女性進出が進むというか、すでに当たり前という印象」
「女性のほうが根性がある!」
少なくてもテレビ業界では、もはや『女性○○』などと、女性であることをあえて示す必要はないくらいです。
ただ、上のほうの人たちに女性が少ないのは、やはり結婚や出産などライフイベントをきっかけに職を辞す方もいるので残る割合が少ないということはあります。
これは男社会だからだとか、男尊女卑でもなんでもありません。
ちなみに私自身の経験で言うと、働いていて女性差別を感じたことはありません。
アパレル企業やマスコミ・エンタメ業界の営業を経験していますが、女性だからと理不尽な気持ちになったことはありません。
中には森会長的な考えのクライアントや仕事仲間もいるかもしれませんが、言葉や態度に表すような人には今のところ出会っていません。
良い意味で『わきまえている』常識的な方ばかりということです(ニコ)
<石川かおり>