【2020年下半期】求人は増える?転職活動はした方が良い?

2020年8月12日

現在、転職をサポートさせてもらっている方からこんな質問が多くなっています。

○2社から内定を得ているAさん
「これから求人は増えるでしょうか?」

○希望する求人が見つからないBさん
「いつ頃求人が出てくるでしょうか?」

○未経験からマスコミ業界転職を目指すCさん
「未経験者の求人が多くなるのはいつくらいでしょうか?」

それぞれ転職状況は異なりますが、共通しているのは“これからの求人状況”について知りたいということです。

新型コロナウイルスは転職市場に多大なる影響を与えており、転職活動を行っている方や転職を考えている方はどう動けば良いのかわからなくなっています。

1人あたり何件の求人があるかを示す求人倍率が1.20倍(5月)と、下げ幅は1974年1月以来、46年4ヶ月ぶりの大きさとなりました。

21卒大卒の求人倍率も1.53倍に急落。

景気が回復すれば求人が増えると普通に思うでしょうが、2008年9月リーマンショック後は景気回復に4年かかりました。

<有効求人倍率>
2009年0.45倍→2013年1.00倍(4年後にやっと1倍を超えた!)

未だ先行きが見えない中、「いつになれば」とも「何年かかるか」とも言えません。

2020年下半期の転職市場はどうなるのでしょうか?

採用計画の見直し発生

企業の採用活動が完全にストップしているわけではありません。

しかし、確実にこれまでのような積極採用というわけにはいかないようです。

■未経験者の求人が減少
未経験者は戦力にならないので、余計なコストがかかります。
コストを抑えることに舵を切らざる負えない状況の中、未経験者を採用し育成する余力が企業にはありません。

■グループ内での異動で充足
マスコミ・エンタメ業界の求人状況を見ていると、規模の大きな企業ほど求人活動が鈍っている印象があります。
グループ企業や複数の部署を抱える企業では、足りないポジションや職種を人事異動で補う動きが見られます。

■採用ハードルが上昇
職歴・学歴・スキルなど、少し前までは問題にしなかったところも厳しく選考される傾向が見られます。
当然のことながら、「若くて元気で明るくてやる気がある!」だけでは採用に至らないケースが増えています。

■内定を待たされる
書類選考→面接と進んでも、内定の一歩手前で待たされるケースをよく聞くようになりました。
例えば番組制作会社(派遣系)の場合、不合格ではないのだけど配属先(派遣先)が見つからないと採用出来ないと言われます。
「配属先が見つかったら連絡します」で数ヶ月という方もいました。

転職希望者はどうすれば良い?

何度も言うようですが、企業の採用活動が完全にストップしているわけではありません!

数は少ないながらも、未経験を募集している求人は確かに存在しており、コロナ禍から今に至るまで転職成功者は続々と誕生しています。

今後のことが見えない・どうなるか言いづらいという状況の中で、「落ち着いたら動き始めよう」というのはタイミングを逃してしまう可能性があります。

平時でも言えるのですが、これからもっと良い求人が出てくる、自分に合う求人が出てくるんじゃないかと理想ばかりを追い求めるとないものねだりになる場合があります。

しかし、転職の軸や方向性が曖昧だと、こういったことが判断出来なくなるのです。

転職活動は準備も非常に重要です。

自分は何が出来るか、どんな働き方をしたいか、今後はどうなっていきたいかなど、整理することから始めてはいかがでしょうか?

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<石川かおり>

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