テレビ業界で多発中!?コロナ禍でADが辞めていく

2020年4月29日

コロナ禍でテレビ業界では番組制作アシスタントディレクター(AD)がどんどん辞めていっているという記事を見かけました。

『コロナ禍でADがどんどん辞めていく…テレビ局が抱える新たな問題』

ネタ元は(制作会社関係者)の話しだけのようなので、あくまでも印象でしかないのだと思いますが、コロナ禍を機に辞めていくADさんはいないことはないだろうと思います。

この現象はテレビ業界、ADさんに限ったことではないからです。

過酷な状況で仕事をしなければならない職業の方達は、身も心もボロボロの状態です。

医療関係の仕事をしている私の友達も、「さすがに辞めたくなった」とつぶやいていました。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う解雇や雇い止めなど、労働者本人が希望しない離職が問題になっている中、自ら辞めていく方も跡を絶ちません。

業界・職種によって離職理由は色々ですが、ADさんの場合はこのようなことが考えられます。

コロナ禍でADが辞める理由

テレビ業界の仕事は、考えてみると3密(密閉、密集、密接)がとても多いのです。

出演者や取材先、スタッフなど、ADさんは率先して様々な人と関わっていく仕事です。

ですので、ADさんのコロナ離職には切実な思いもあります。

■コロナの感染が怖い
⇒テレビ局や番組制作会社では、ロケや収録をストップし、在宅勤務(自宅待機)を実施しています。感染防止対策はとっていますが、恐怖がモチベーション低下に繋がる場合もあります。

■実家に戻りたい
⇒感染者数が増え続けている東京で、ひとり暮らしをしているADさんは心細い思いをしています。実家の家族も心配が尽きません。

■元々辞めたかった
⇒在宅勤務(自宅待機)になったことがきっかけになり、後ろめたさが軽減され離職に至るケースもあります。離職を決意するきっかけは人それぞれですが、コロナ禍のどさくさが背中を押すのかもしれません。

数ヶ月後には人手不足が深刻に

今はテレビ業界でも仕事にならず、スタッフを持て余している現場や会社もあります。

今の今は退職していく方に対して、会社は大きな負担を感じないかもしれませんが、コロナ収束とともに以前の状況に戻ります。

不況になったとしても番組数が激減するわけでもなく、スタッフが減った分、既存のスタッフの負担が増える悪循環がやってきます。

そこで単に労働力を増やす為だけにスタッフを採用する企業は泥舟です。

新しくテレビ業界に入る方達に、きちんとしたキャリアパス(キャリアビジョン)を描かすことが出来ない企業は悪循環から抜け出すことは出来ません。

企業側もコロナ禍を機に、ADを中心としたスタッフの人材育成や将来像を思い描けるような夢のある教育方法を見直すチャンスです。

アフターコロナ以降にテレビ業界に入ってくる方達は、ピンチはチャンスで一皮むけた企業と出会う機会があるはずです。

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<石川かおり>

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