「芸能マネージャーになりたいからADをやる」には条件がある

2020年3月23日

番組制作(AD)か芸能マネージャーか。

この2択でキャリアトレインの就職・転職サポートに申し込む方は結構多いのです。

マスコミ・エンタメ業界に就職・転職したいと思い、未経験からチャレンジ可能な職種は何かと考えるとこの2択は確かにアリです。

ただ、この2択を視野に相談しても、どちらかというと芸能マネージャー職の方に興味を持っている方が多い印象です。

極端な話になると、芸能マネージャーになるためにADをやるという方もいます。

どちらも未経験から挑戦は出来るのですが、芸能マネージャーの方が求人数が少なく、通過率も低い為、なかなか機会を得られない方もいます。

そこでマスコミ・エンタメ業界への第1歩として番組制作(AD)というのも決して不自然ではないのです。

番組制作(AD)からスタートする理由は、、、

①番組制作会社の数が多く、求人数が多い
②テレビなど、業界全体の流れを学べる
③同じような労働環境なので馴染むことが出来る

番組制作(AD)からスタートして芸能マネージャーを目指すことは間違いではありません。

ただし・・・!!!

ADから芸能マネージャーへ

キャリアトレインの転職サポートでも、番組制作(AD)を経験して芸能マネージャーに転向した方は確かにいます。

最近の例で言うと、某番組制作会社に新卒で入社して、バラエティ番組のADとして約3年間勤務していたTさん(25歳)。

収録などの現場で芸能プロダクションのマネージャーと接するようになり、自分自身の適性を考えるようになりました。

親しい芸能マネージャーからも「向いているよ」と背中を押され、芸能プロダクションへの転職を果たしました。

過去にもTさんのように、番組制作(AD)から芸能マネージャーになった方をサポートしたことがありますが、この方達に共通する点があります。

「芸能マネージャーになるためにADとして働いていたわけではない」

就活時に芸能マネージャー職に興味がなかったわけではないかもしれませんが、皆さん番組制作がしたくてADになった方達ばかりです。

Tさんのように、番組制作を頑張りながら新たな夢や目標が見つかり芸能マネージャーに転職しました。

逆に、「マネージャーになるためにADをやる」という目的だけで、ADとして続いた方はなかなか見かけません。

だからと言って、中途半端なAD経験者が芸能マネージャーに転職したという話も私が知る限りいません。

番組制作(AD)を何ヶ月、何年やれば芸能マネージャーになれるというものでもありませんし、番組制作への熱意なくして続くわけがないのです。

番組制作(AD)の仕事を誤解している方が多いのですが、ADは雑用係でもお手伝いさんでもありません。

いち映像クリエイターとして、スキル・センス・人間力など、マルチな能力と映像制作に対する情熱が必要で求められます。

参考:2019年12月25日ブログ「テレビ番組のADほど万能な人はいない!?」

そんな方達の中で、「芸能マネージャーになるために仕方なく」くらいの気持ちが1ミリでも湧いたら、モチベーションを保てるはずがないのです。

先日、キャリアトレインの転職サポート面談でお話した芸能マネージャー志望の方もそうでした。

ADの仕事についてあらゆる説明をしたのですが、前のめりな様子が一向に見られませんでした。

私  「番組制作に興味はありますか?」
登録者「興味とかじゃなくて、仕事なら割り切れるかと」

この方に悪気はまったくありませんし、芸能マネージャーになりたいという気持ちが強いので他のことは想像がつかないのだと思います。

しかし、この方が希望しても番組制作の仕事を勧めようという気にはどうしてもなれませんし、この方のためにならない選択ではないでしょうか?

番組制作にも真剣に向き合って、芸能マネージャーとしてやりたいことを追うのは決して悪いことでも間違いでもありません。

番組制作ADからなぜ芸能マネージャーへの道が拓けるのか?

その意味を今一度考えてみれば自分が何を頑張れば良いのか見えてくるかと思います。

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