芸能マネージャー「好きな仕事なら頑張れる!」のリアル

2020年2月19日

先日、某芸能プロダクションで有名俳優のマネージャーをしている方とお話しする機会がありました。

20年以上のキャリアを持つマネージャーさんですが、今でも全力フル稼働で働くエネルギッシュな女性です。

ドラマや映画に引っ張りだこの俳優を担当しているので、早朝や深夜の撮影も多く、その他にCMの仕事や雑誌やWEB媒体のインタビューなど、超多忙な毎日を過ごしています。

撮影現場に同行することも大事ですが、営業活動も精力的に行っています。

オフの日でも電話やメールでの連絡は欠かせません。

そんな日々を過ごしているマネージャーさんですが、仕事が楽しくてつい長くなってしまったり、休まないでやってしまうと言うのです。

「自分で頑張って仕事を取ってくるのが楽しい!」と、失礼かもしれませんが、20代の若手のような笑顔でおっしゃるのです。

頑張って取った仕事だから最後までもっと頑張りたいし、次に繋がるようにずっと頑張りたいそうなのです。

長時間労働でも楽しいのは、満足度が高いからだと思います。

芸能マネージャー(エンタテイメントに関わる仕事)の仕事は、これくらいじゃなきゃ出来ないのではないでしょうか。

仕事が「楽しい」と思える人と、「拘束されている」「やらされている」と思う人とは、長時間労働に対する考え方も随分異なります。

長時間労働の現実

仕事が楽しくて長時間労働になってしまうという人もいれば、そうではない人もいます。

長時間労働になってしまう原因はこのような理由が多いようです。

Q.どのようなことが残業の原因になっていると思うか?

53.5%・・・仕事を分担できるメンバーが少ないこと
52.6%・・・残業をしなければ業務が処理しきれないほど、業務量が多いこと
23.7%・・・職場のワーク・ライフ・バランスに対する意識が低いこと

出典:2015年『労働時間に関する調査』(日本労働組合総連合会)

自発的な長時間労働というよりは、自分以外の原因がトップ3を占めています。

こうなるとやはり長時間労働はリスクの方が大きいと思わざるを得ません。

体調を崩してしまったり、メンタルヘルスの不調も起こります。

今回のお話のマネージャーさんも、身体を壊してしまったことがあるそうです。

好きな仕事だけど、身体が悲鳴をあげてしまい続けられなくなった芸能マネージャーやクリエイターもいます。

マスコミ・エンタテインメント業界でも確実に働き方改革は進んでいます。

様々な芸能プロダクションにお邪魔して現状を聞きますが、マネージャーもきちんと休めるように労務管理に取り組む会社が多くなってきました。

ですので、そこまで恐れる必要はありません。

ただ、長時間労働を苦にせず、担当タレントの為に、自分の仕事に責任とプライドを持って取り組む芸能マネージャーになれた時に初めて、「好きな仕事なら頑張れる」を実感出来るのかもしれません。

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≪石川かおり≫

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