〇年以上?実務経験なくてもOK!?曖昧な「経験者募集」

2019年5月29日

応募

「1年では経験が足りない」

某芸能プロダクションにデスクとして1年前に入社したAさん(26歳)は、以前から転職を希望していた某大手芸能プロダクションのデスク職に応募しました。

経験者限定の募集でしたが、Aさんは同業務経験を持っているので、選考が進むことを期待しました。

しかし、経験が不足しているという理由で書類選考すら通過しませんでした。

「経験〇年以上」とハッキリとした募集条件はなかったのですが、求人企業の感覚的に、「1年では足りない」という結論に至ってしまったのです。

応募者としては、ハッキリしない募集条件では納得しにくいですが、求人企業としては「〇年なら良い」とまでは言えないものです。

年数だけ重ねていても業務内容が薄い方もいます。

年数と業務内容のバランスなのでしょうが、「経験者」を募集する求人ほど難しいものはありません。

経験者の定義

「経験者募集!」と募集条件に記載されていても、結構曖昧なものだとご説明しましたが、一般的に「経験者」とは下記のような方のことを示します。

■求人している職種や職務内容の実務経験がある方
■教育制度を必要とせず、即戦力として活躍出来る方

しかし、数か月でも経験者、○年以上でなければ経験として認めない、求人企業の感覚は様々です。

逆に、「経験3年以上」と募集していたら、例えば2年数か月の経験者はまったく対象にならないということもありません。

さらに言うなら、実務経験がなくても、募集業務に対しての知識(学校で学んだ等)があれば経験者枠の対象になることもあります。

冒頭のAさんが応募した企業の場合、デスクとしての経験がなくても、広くエンタメ業界での就業経験者も対象になっています。

ドンピシャの業務経験がなくても、業界知識や業界への親和性を経験者として扱うこともあるのです。

経験より意欲?

上記のように、経験者の定義を広く設けている企業もあるので、最初から諦める必要はありません。

「応募条件を満たしていないけれど、どうしても働きたい!」という熱意が経験者枠を取っ払うこともあります。

しかし、無理なものは無理ということもあります。

その場合、どうしてもその会社や職種に就きたいのであれば、受け入れてくれるどこかで経験を積んでトライするという長期戦で考える事も出来ます。

また、経験者だからと安心して応募しても、企業にとっては「他の人との違いはあまりない」と判断されることもあります。

さらには、豊富な経験を持っていても、企業が求める採用年齢にマッチしていないということもあります。

そんなに細かく募集条件に掲載しているわけでもなく、応募してみなければわからないということが往々にして起こるのです。

最低限、求人募集には求めれることはあるにせよ、あまり募集条件に囚われない方が良いのかと思います。

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≪石川かおり≫

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