「わからない」から学歴制限!?新卒と中途の違い

2018年10月3日

履歴書

先週、テレビ業界への就職・転職希望者から立て続けに下記のような相談を受けました。

「高卒でも応募出来ますか?」
「学歴って関係ありますか?」
「新卒の時、学歴で通らなかった経験があるのですが」

法律では年齢・性別による採用時の制限は認められていませんが、学歴による制限は認められています。

なので、企業が採用基準に“学歴”を設けている場合、その基準に達していなければ通らないこともあります。

まず、新卒と中途では学歴に対する考え方は大きく異なります。

また、志望する業界や職種などによっても学歴の重要度は違います。

新卒の学歴フィルター理由

新卒採用選考において、学歴(大学名)によって学生を足切りする企業の行為は度々話題になります。

学歴を重視している企業は明らかに存在するという事実があります。

新卒に学歴フィルターをかける理由はいくつか考えられますが、理由の1つとして企業にとって悩ましい現状もあるのです。

「将来伸びる人材かどうかさっぱりわからない」

当然ながら何もキャリアを持たない学生を何で判断するのか、そんなこと採用側にも明確にわかるものではないのです。

辞めない人材?
自社に合う人材?
仕事を早く覚えられる人材?

こんなことは、何度面接を重ねてもわかりません。

であれば、わかりやすい基準として、学歴(偏差値)で判断するしかないのです。

中途採用は学歴ではない

新卒採用とは違い、中途採用では学歴よりも重視することがあります。

それは、これまでの“業務経験やスキル”です。

志望する企業で即戦力となれる人材か、未経験職への挑戦であってもポテンシャルを感じられる人材なのかが重要です。

「中途採用では学歴はあまり関係ない」と言えます。

ただし、採用はあくまでも企業のスタンスによります。

これまで、中途採用で学歴を重視する企業からこんなお話しを聞いたことがあります。

・高学歴の社員が多く、上司が学歴を重視する傾向がある
・外資系企業で、学歴をキャリアの1つと考えている
・WEBテストで低スコアだった人は、仕事についてこられない
・給与規定が大卒以上しか設定していない

マスコミ業界の学歴事情

テレビ局や大手エンタテインメント企業に新卒プロパーで入社しようとすれば、四大卒以上でなければ厳しく、さらに言うと一流と呼ばれる大学である必要があります。

採用条件にそう書いてあるわけではありませんが、既存社員を見渡せば明らかです。

どの業界でも大手企業に入社するにはそれなりの条件に当てはまる必要がありますが、【企業】ではなく【仕事】を目的に考えればチャンスは広がります。

例えば番組制作をしたいのであれば、テレビ局ではなく学歴ではないものを求める番組制作会社に入社すれば良いのです。

給与や雇用条件に差がつくのは仕方がありません。

番組制作に限らず、マスコミ・エンタテインメント業界に志を持って入れば学歴は関係ないと気が付くはずです。

選択肢の1つだっただけ

たくさんある選択肢の中から大学に行かないということを選んだだけ。

一流と言われる大学に進学しなかったのは、その時持っていた力の中からの選択だっただけ。

何も悪いことでもなく、ましてや負い目に感じる必要なんてありません。

学校を卒業してから今までの生き方が大事であって、ご自身なりに考えて生きてきたはずです。

新たな目標に向かう時、「私は○○を頑張ってきた!」と堂々とお話しして欲しいです。

上記のように、企業のスタンスに阻まれることはあります。

それは、すべての企業のお話しではありません。

チャレンジしないで諦めるのか、それこそ生き方が問われるのではないでしょうか。

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≪石川かおり≫

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