予想外!?現会社からの『カウンターオファー』
現在の勤務先に退職を申し出たところ、退職を慰留をされることを『カウンターオファー』と言います。
お世話になった上司や先輩から引き留められると転職の意思がぐらつく方もいます。
ぐらつく理由として、昇給や昇進、「前からやってみたいと言っていた仕事をやらせてあげる」、等の提案をされることがあるからです。
金銭面以外に、仕事内容やワークライフバランス、人間関係の改善等、退職を阻止する為に様々な提案されることがあります。
上記のデータからは、過半数の会社で10人に1人程度引き止めに成功すれば御の字、という結果であることがわかる。
つまり、退職面談、離職マネジメントは、多くの会社で力を入れて取り組んでいるが、あまり大きな成果は出ていない。
出典:エン【人事のミカタ会員】
それには下記のようなことが理由に挙げられます。
遅すぎる評価
退職を切り出して初めて社員の気持ちに気付く上司。
昇給や昇進など、いきなり評価が上がる。
社員としては、これまで一体何を見ていたのかという気持ちになります。
上司が退職慰留する理由としてこんなことが考えられます。
・すぐに人員補充できない
・新たな人材が育てるのが面倒
・他の従業員が連続して退職することを回避したい
・退職者を出すと人事考課でマイナスが付く
遅ればせながらでも本当にその社員が必要だと思っている場合や、退職が本人のためになるとは思えないという親心もありますが、会社や上司の都合しかない慰留もあります。
退職慰留を受けた場合
これまで退職慰留を受けた方達を見ていて、あまり良い結果になっていないことの方が多い印象です。
慰留時に出された条件が実際は口先だけということも少なくありません。
会社側が引き留めに提示した条件を守らない(守りたくても実際出来ない)という話はよく聞きます。
また、一度退職を表明したことで、社内で気まずくなることもあります。
正確な数字で出ているわけではありませんが、私の経験では退職慰留をされて転職をやめても、1年以上勤続された方はほとんどいません。
一旦、会社から離れた気持ちを切り替えるのは想像以上に難しいようです。
退職慰留の断り方
自分が想像していた以上に、思いがけない退職慰留にあうこともあります。
「転職する!」という強い気持ちがあるならば、下記をポイントに会社を説得してみてはいかがでしょうか。
・転職先が決まっている
・退職届をきっちり提出する
・転職しなければ実現できないことを伝える
・考えは変わらないときちんと伝える
・不平不満は言わない
退職交渉で失敗するもとは、優柔不断な伝え方をした場合がほとんどです。
切り出す時に、「退職しようか迷っている」という“相談”は絶対にNGです。
最後の判断はなんだかんだで結局は退職者自身です。
一時の思いに流されず、目指せ円満退社!
≪石川かおり≫