20代後半の転職で意識したい3つのこと
8月は20代後半の方からの転職相談がとても多い月でした。
比較的、女性からの相談が多く、マスコミエンタメ業界で現在働いている方やまったく異業界で働いている方、様々な方にお越し頂きました。
20代後半の転職となると、1度は転職したことがある方もいますが、初めての転職となる方もいました。
30代に向けて、これから何度も転職を繰り返したい方はいません。
20代後半の転職は、人生でとても大事な局面になるのではないでしょうか。
①20代後半の転職者に求められること
20代後半と言うと、社会人としての基礎は出来ているというレベルの第2新卒ではありません。
社会人歴5年以上を目安に、第2新卒よりも経験やスキルを持っていると期待されるのが20代後半です。
応募職種に直結する経験やスキルを持っていないとしても、「○○○をやってきました」「○○○が出来ます」と言えないと、これまで何をしてきた方なのか企業としては釈然としません。
また、学生の時や社会に出た時にはリアルに考えられなかった仕事観や人生設計も、20代後半になれば何となく掴めてくるはずです。
そんな世代の転職では、今が楽しければそれで良いという意識ではいられないはずです。
この仕事で食べていくくらいの覚悟が必要で、30代~40代を見据えた仕事選びに必然的になっていきます。
企業も20代後半の転職希望者のことを考えて、不安に感じるところがあれば厳しい見方をします。
逆に、20代後半になって本気で挑戦したいという気持ちを持っている転職希望者に対しては応援したい気持ちになるものです。
②マスコミ業界の場合
他業界では、30代以上でも未経験の業界や職種に挑戦出来るところも多いかと思います。
ただ、マスコミ・エンタメ業界では、20代前半からのキャリアプランが確立されている会社も多く、未経験で挑戦出来るのは20代までとされているところがほとんどです。
ということで、未経験で挑戦出来るギリギリの年齢が20代後半なのです。
未経験でスタートするのが早い方が良い理由:例
・20代前半からアシスタントとしてスタートして、20代後半~30代前半にはリーダーやチーフとしての活躍を望まれる
・年齢給が会社によって決まっている為、既存社員とのバランスが取れない
・年下の先輩が気を遣う(指示しづらい等)
③女性ならではの選択
20代後半になると、女性は結婚や出産を意識する方も多いかと思います。
もし今は予定がないとしても、30代になってから自分の生活に合わせた働き方が出来る会社を探すのは簡単ではありません。
会社の理解や協力は、やはり長く働いていた社員だからこそ得られることもあります。
生活環境が変わってから転職先を探すとなると、思うように見付からない可能性もあります。
結婚や出産だけではなく、勤務時間や休日の取り方なども、長く働きたいのであれば20代後半で選ぶ会社次第で大きく変わります。
20代後半の女性が注目したいポイント
・産休育休取得実績がある
・時短勤務可能
・通勤に無理がない
・雇用形態(正社員以外だと制度が整っていないことも)
・キャリアを中断しても復帰が可能な職か
・男女問わずキャリアアップが可能な会社か
もちろん、これらは男性も無関係ではありません。
特に応募職種に通じる経験を持っている20代後半の転職は、優先順位をつけて考える時が来ています。
・給与
・労働環境
・スキルアップ
・将来性や安定
・人間関係
ご自身なりに転職に際して思うところがあると思います。
それらを明確にした上で会社や職種を選ぶ必要があります。
男女ともに、幸せと思える30代~を迎える為に、20代後半の転職は大切にして欲しいと思います。
≪石川かおり≫