先日、キャリアトレインの転職サポート面談でお話した芸能マネージャー希望のKさん（26歳）

大学を卒業してから約4年間、通信会社の営業として勤務してきた方です。

大学の就活時から興味のあった、エンターテインメント業界にチャレンジすべく転職を決意したのですが、、、

芸能マネージャーとして転職するにあたり、大事なものを持っていないのです。

「運転免許がない！」

Kさんは車がなくてもまったく不自由のない東京出身。

仕事でも車を利用することは一切ありませんでした。

何となく免許を取る機会がなかったそうなのですが、芸能マネージャーとして転職を意識するようになり薄々は不安を感じていたそうです。

芸能マネージャーの求人を見ると、どこの芸能プロダクションでも【自動車運転免許必須】と書いてあるからです。

想像は出来るかと思いますが、芸能マネージャーにはなぜ自動車運転免許が必須なのでしょうか？

運転免許必須の理由

タレントの送迎

担当するタレントを家から仕事現場まで時間厳守で確実に送り届けるのは、芸能マネージャーの重要任務です。

しかし、タレントの送迎が必要ではない場合もあります。

■役割分担の違い

現場マネージャー
⇒仕事現場には必ず同行するので、車による送迎も発生。

営業マネージャー
⇒仕事を取ってくることがメインの為、現場に必ず同行するとは限らない。

上記の役割が明確に分かれている芸能マネージャーもいれば、両方を状況を見てこなす芸能マネージャーもいます。

■タレントによる

俳優・女優が所属している芸能プロダクションでは、基本的に芸能マネージャーの送迎はありません。

理由を社長はこのようにおっしゃっていました。

「みんな大人だから、自分の車でちゃんと行くから」

アイドルが所属している芸能プロダクションでは、送迎は必須です。

「未成年の女の子ばかりだから、安心出来るよう送り迎えをして欲しい」

■ちょっとした運転

基本的に運転の必要がない芸能マネージャーだとしても、「ちょっと駐車場に入れておいて」などと、タレントの車を動かすこともあります。

そんな時は免許がない芸能マネージャーには頼めませんし、不便を感じる瞬間です。

運転技術も必要

もっと言うならば、自動車運転免許を持っているだけではNGの芸能マネージャーもあります。

【ペーパードライバー不可】

例えば、地方から上京して、とんと車の運転とはご無沙汰の方はたくさんいます。

東京出身の方でも、実家に車がなくて、普段運転する機会がないなんて方もざらです。

ペーパードライバー不可とする理由はこんなことが挙げられます。

・首都高を運転
都内の移動には避けられない首都高速道路での運転。サーキットと言われるくらい、慣れないドライバーには怖いものがあります。

・地理感覚が必要
「このスタジオからこのテレビ局まで、どの入口から入ってどこの出口で降りれば最短か？」など、地理・道路の感覚が必要になります。

・車庫入れや駐車
もたもたしていたらタレントの入り時間に間に合わないなんてことも。

・高級車やワゴン車
タレントを乗せる車はワゴン車のような大きな車がほとんどです。タレントが所有する車を運転する時は高級車が多く、外車（左ハンドル）の場合もあります。

大事なタレントを乗せて運転するプレッシャーは相当なものだと聞きます。

以前、ある大物女優さんを乗せて事故った（軽い物損事故）芸能マネージャーがいたのですが、その日から怖くなってしまい、仕事を続けることが出来なくなってしまいました。

運転免許を短期取得

自動車運転免許がない。ペーパードライバーである。

それでも芸能マネージャーとして勤務することを諦める必要はありません。

短期間で免許を取得出来る機会を作ったり、ペーパードライバー講習を受けたり。

ご本人の意欲次第で、芸能プロダクション側も考慮してくれます。

芸能マネージャーとして転職を考え始めたら、まずは意識したいところです。

≪石川かおり≫