気をつけたい!番組・タレントを傷つけるスタッフの行動
番組制作会社などのテレビ業界や、芸能プロダクションの入社時研修では、下記のようなことを注意事項として徹底して話しています。
「番組スタッフや芸能マネージャーが悪いことをすると、番組名やタレント名の方が大きく出てしまう」
例えば、以前こんなことがありました。
番組やタレントを傷つける
『〇〇〇〇〇』という番組を担当しているアシスタントディレクター(AD)が、万引きで捕まりました。
その時、AD本人よりも担当している番組名とメインMCの大物タレントの名前がデカデカとスポーツ新聞に掲載されてしまったのです。
まるで、この大物タレントが万引きしたかのような見出しでした。
また、ある有名タレントを担当していた芸能マネージャーが、交通事故を起こした時には、週刊誌の中吊り広告に大きくタレント名が書かれ、横に小さ~~~く、「マネージャーの〇〇氏」と載りました。
これもまた、この有名タレントがあたかも交通事故を起こしたかのようです。
このように、入りたてのスタッフだとしても、番組の一員だったり、タレントと関りのあるポジションであることにより、重大な責任がつきまとうのです。
クライアントや視聴者などへの配慮はもちろんですが、何よりも一生懸命番組を制作している他のスタッフをも傷つけることになるのです。
見られている業界人
重大事件や事故を起こさずとも、日々の行動を見られてしまうのが業界に関わるスタッフ達です。
世間から見た、「テレビの人」「芸能界の人」は自分が思う以上に好奇心を煽る存在なのです。
よく、番組のロケでスタッフの態度が悪くてTwitterに書き込まれたり、ネットニュースを騒がせたりすることがあります。
たった1人のスタッフがしたことで、テレビ業界全体が悪く言われてしまうかも知れません。
あと、私自身がこれまで経験して感じたことがあります。
■絶対観ない
ある番組のプロデューサーとADの採用について関わった時、そのプロデューサーの態度が社会人として常識にかけていました。これまで番組のファンだったのですが、このプロデューサーが作った番組なんか観たくないと思ってしまいました。
■嫌いになった俳優
ある人気俳優のマネージャーの男性と新人マネージャーの採用について関わった時、候補者をエントリーしても無視されるということがありました。依頼したくせに無視って・・・。そんなことがあってから、このマネージャーが担当している俳優のことが何となく嫌いになってしまいました。
番組も俳優も、自分のスタッフのせいで知らずに嫌われてしまい、とばっちりですよね。
このようにスタッフがやらかしたことは、番組やタレントに跳ね返ってくるということを私は実感しています。
業界志望者にことさら社会人としてのマナーや常識を問うのは、このようなことを防ぐ為でもあります。
メールや電話の対応1つでも、スタッフの一挙手一投足が影響するのです。
テレビや芸能の世界は、関わる人間も多く、影響力も大きい分、入りたての新入社員から意識しなければならないことはたくさんあるようです。
≪石川かおり≫