それじゃ採用されない!就職・転職『LINE』マナー
ある日のメール。
「9/1でお願いします」
私「えっと、面談日のことだよね・・・?」「ん~・・・誰???」
就職・転職サポートへの応募者のメールアドレスを調べて、誰からのメールかは判明。
面談希望を訊ねる私のメールへの返信ということもわかりましたが・・・。
今後は別の方からのメール。
「土曜日もアリですか?」
今後はまたまた別の方からのメール。
「了解です!」
皆さん、就職・転職を希望している方達です。
まだお会いしたこともなく、ちなみに私の友達ではありません(笑)
・タイトルなし
・挨拶なし
・どんな用件への返信なのか説明なし
・名無しのゴンベエ
これでは、たくさんの申し込み者のデータからいちいち調べなければわかりません。
LINE世代の常識!?
前置きなしの一言メールを送ってくる方は20代前半以下の方がほとんどです。
コミュニケーションツールとしてメールなんて古くてオワコン。まさにLINE世代の方達です。
「LINE」はスマートフォン利用者の約80%にあたる4,807万人が利用
ニールセンデジタル(株)調べ:「SNSやコミュニケーションアプリ」の利用状況
「○○○○様
お世話になっております。
○○○○です。
○○○○の件について~
よろしくお願いいたします。
署名」
こんな形式ばったメールはまどろっこしいのでしょうか。
すべてのコミュニケーションが「チャット化」し、どんなメッセージも軽いものになっているような気がします。
LINEで退職
ここ数年で現れた、LINEで退職のメッセージを送っていなくなる若手社員。
本人にとっては、「ちゃんと連絡した」という気でいるのでしょう。
少し前まではメールで退職しようものなら避難ゴウゴウでしたが、今やLINEです。
「辞めます」と一言です。
ある番組制作会社で入ったばかりのアシスタントディレクターがこれをやって最初は驚きましたが、最近は珍しくもなくなりました。
何も言わないでいなくなるよりマシ。なんていう空気も流れるように・・・。
ビジネスでは使わないLINE
一部の企業では、同僚や上司とのコミュニケーションツールとしてLINEを利用しているところも出てきました。
大杉漣さんがCMに出演している「LINE WORKS」はビジネスコミュニケーションツールとして開始しています。
社内だけではなく、クライアントともLINEでやり取りする時代になってきたのでしょうか。
余計な文言をカットして、用件のみをスピーディーに伝える。
しかも、スタンプとか使うことで親しみも沸く!?
しかし、まだまだビジネスの世界では普通にメールでやり取りすることが一般的です。
常識的なメールと、親しみや効率を求めるLINE。
どちらも使い分けることが出来るのが社会人(大人)ですね。
そして、理解してもらいたいのは、就職・転職活動はビジネスがすでに始まっているのです。
「仕事になったらちゃんとやります」は通用しません。
学生さんやビジネスメールに慣れていない方は最初は出来なくても良いんです。
出来ている人の“マネ”をして、出来るようになりませんか。
≪石川かおり≫