誤解!!ADより芸能マネージャーの方がまし!?

2020年9月23日

番組制作(AD)か芸能マネージャーか。

この2択でキャリアトレインの就職・転職サポートに申し込む方は結構多いと以前のブログでもご紹介しました。

参考:2020年3月23日ブログ「芸能マネージャーになりたいからADをやる」には条件がある

・どちらにも興味がある方
・芸能マネージャーになるためにADをやるという方
・未経験から挑戦は出来るならどっちでも良いという方

2択になる理由は人それぞれですが、よくよくお話をしていくと結局こうおっしゃる方が多いです。

「ADは大変そう」

“大変”だと思う理由は以下のようなことです。

・休みが少なそう
・残業(徹夜)が多そう
・先輩や上司が厳しそう
・給料が低そう
・仕事が難しそう

ここで大いなる誤解を解かなければなりません。

ADは大変だと思うところに輪をかけて芸能マネージャーの方が大変なところがあるのです。

過労死ライン超え

昨年、某有名アーティストのマネージャー(20代男性)が「1か月の残業が最大204時間46分を数え、1年のうち10か月間が過労死ライン超えだった年もあった」として所属する某大手芸能プロダクションが労働基準監督署から是正勧告が受けたというニュースがありました。

ADと芸能マネージャーを比べて、一番の大きな誤解があるのは不規則な働き方についてです。

テレビ局や番組制作会社では、労働環境に関して年々改善されてきています。

週1日(月4日)以上は必ず休み、長期休暇取得、勤務時間の調整など、きちんと管理しているところがほとんどです。

それに比べて、芸能マネージャーはタレントの稼働あっての勤務となります。

ドラマや映画にバラエティにライブにCM撮影にインタビュー取材やPR活動やら、多忙なタレントを担当すると朝も夜も関係なく長時間働くことになってしまいます。

もちろん、マネージャーも交代制になっている場合もありますが、タレントのために“つい”頑張り過ぎるのがマネージャーです。

数か月前に、キャリアトレインの転職サポート経由で某芸能プロダクションに入社したAさんは、入社初日からマネージャーの多忙さを実感したそうです。

始発で出社(社用車をピックアップ)

担当タレントをお迎え

撮影現場まで運転

都内数か所を車で移動

担当タレントを送る

会社に社用車を戻す

終電で帰宅

ドラマの撮影期間中、ほぼ毎日このような勤務状況だったそうです。

ドラマの撮影を終えた後、まとめて数時間の休日があったそうですが、また次のドラマが始まって大急ぎのようです。

スタッフの人数を増やしたり、チームで現場を回したり、もちろん芸能プロダクションも社員の働き方を改善しようとはしています。

たた、ADと比べて「まだましかも」と思うのは無理があるということはお伝えしておきます。

芸能マネージャーはスーパーサラリーマン

あとは、人間関係の部分で誤解を解いておきます。

先輩や上司にパワハラまがいのことをされるのはどこの世界にもありますが、ADが特別かというとあり得ません。

今や、そんなことしたら先輩や上司が即飛ばされます。

その点、芸能マネージャーはタレントとのコミュニケーションに逃げ場がありません。

気難しいタレントや粗利の合わないタレントでも、担当マネージャーとして最善を尽くさなければなりません。

また、芸能マネージャーはただ身の回りの世話をする人ではなく、仕事を取ってきてなんぼです。

営業力、交渉力、調整力など、すべてを兼ね備えたスーパーサラリーマンを目指す必要があります。

そして、給与の部分。

これだけの仕事量と力量を求められても芸能マネージャーの給与基準は高くはありません。

ADの方が残業代も出て、賞与も出るなんて話もあります。

20代の給与を比べるとひょっとしたら芸能マネージャーの方が低いかも・・・

ここまでお伝えしても、芸能マネージャーを希望する方は後を絶ちません。

しかし、「ADより楽、大変じゃない」などという、大きな間違いを理解していれば問題ありません。

色々現実をお話ししましたが、ADも芸能マネージャーも誰もが出来る仕事ではなく、大きなやりがいを得られる職業です。

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<石川かおり>

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