給与・待遇が80%!転職先を選ぶ基準でマスコミ・エンタメ業界は?
日経HRが行った調査で、新型コロナウイルスの感染拡大によって転職意欲の高まった人は57%という結果が出ました。
働き方を変えたいと考えるようになった人も多く、転職先を選ぶ基準にも変化が見られます。
■転職先を選ぶ基準について
「給与・待遇」(80%)
「働きやすい制度(リモートワーク・在宅勤務など)」(44%)
「仕事内容」(41%)
「自分の経験やスキル・資格が生かせる」(40%)
「休日・休暇」(38%)出典:「ウィズコロナ時代の転職」に関する意識調査(735人回答):日経HR調べ
コロナ禍で多くの業界が大打撃を食らっていますが、観光や飲食、ファッション、そしてエンターテインメント業界など、夢のある業界や仕事が輝きを失う様をまざまざと見せつけられているような気がします。
夢のある業界や仕事は、往々にして待遇が良いとは言えません。
年齢やポジションによって違いはありますが、駆け出しの20代ではそんなに差はありません。
夢のある業界は選ばれなくなる?
上記の転職先を選ぶ基準を当てはめてみると、例えばマスコミ・エンタメ業界の場合、好きな仕事をしているという点を考えて「仕事内容」以外はどれも叶いづらいと言えます。
「給与・待遇」→最初は低い
「働きやすい制度(リモートワーク・在宅勤務など)」→マスコミ・エンタメ業界は現場感が強い
「仕事内容」(41%)→やりがいを感じられる
「自分の経験やスキル・資格が生かせる」(40%)→クリエイティブ職は一からスタート
「休日・休暇」(38%)→不規則になりがち
では、転職先としてマスコミ・エンタメ業界は選ばれなくなるのでしょうか?
キャリアトレインの就職・転職サポートへの応募者を見ていると、大きく2パターンに分かれます。
①コロナ禍でもマスコミ・エンタメ業界
・現職がコロナの影響を受けていて、転職を考えるなら興味のある業界が良い
・コロナ前からマスコミ・エンタメ業界への就職しか考えていない
・年齢制限もあるのでコロナが過ぎ去るのをただ待っていられない
②マスコミ・エンタメ業界も視野に入れたい
・コロナ禍で倍率が上がっているので1本には絞れないが出来ればマスコミ・エンタメ業界が良い
・コロナ前に退職が決まっていたので離職したが転職先が見付からない
・今年中にマスコミ・エンタメ業界に転職出来なかったら次を考える
景気が良くても悪くても、マスコミ・エンタメ業界を志す方の気持ちは世の中の流れと異なる傾向があります。
特別な資格や能力が必要な仕事ではなくても、誰もが通用する業界ではないのがマスコミ・エンタメ業界です。
現実は色々あると言えども、やはり夢のある業界であることは確かだと私は思います。
ウィズコロナ時代ではこれまでと同じ就活・転活では厳しいこともありますが、理想と現実を整理しながら求職者の皆さんと進んで行けたらと思います。
<石川かおり>