面接で陥りがちなビジネスマナーの初歩的ミスは、言われて初めて気づくもの?!
日々多くの求職者と面談をさせていただく中で、特に学生や社会人経験のない若者に“ある”格差の広がりを感じています。
その格差とは何かと言うとビジネスマナーです。
学生や若者の多くにビジネスマナーが十分に備わっていないのは仕方のないことですが、一方でしっかりと身に付けている学生や若者がある程度存在するのも事実です。
彼らは学校の就活課で指導を受けることもあれば、ビジネスマナー本で習得することもあり、また周囲の大人を観察しながら自然と身に付ける人もいるようです。
若者にとってビジネスマナーが企業の採用・不採用の決定打になることはあまりありませんが、加点・減点の対象となる可能性は大いにあります。
以下、学生や若者が陥りがちなビジネスマナーの初歩的なミスをご紹介します。
【メール編】
まずは選考過程で発生する、企業担当者とのメールでのやり取り。
メールには慣れている携帯メールやスマホ世代ですが、慣れているがゆえに、ビジネスマナーの間違いにはあまり気づけていないようです。
件名を付けない
メールを送る際には必ず件名を入れましょう。
また、受信したメールに返信する際は件名を直さずに送信しても問題ありませんが、メールの要件が変わる際には「○○の件」「○○について」など入れ直すことも需要です。
名乗らない
社会人になれば、署名と言って必ずメール本文の最後に名前や連絡先を付けるのが常識です。
署名を付けないまでも、本文の冒頭で名乗ることは必須です。
企業側は常に1対1のコミュニケーションではないため、名乗らない送信者がいったい誰なのか、メールアドレスから調べなければならないのです。
使用したメールが初期設定で受信拒否
最近の携帯電話は迷惑メール防止のため、デフォルトでPCメールなどを受信拒否する設定になっていることが多いようです。
また受信拒否に設定していない場合でも、迷惑メールのフィルター強化機能などで、受信が出来ない事例も出ています。
これに気づけず、企業側に「メールの返事が来ないのですが」と電話してしまう人がいます。
企業とのやりとりには、携帯キャリアメールを使用しない方が無難と言えます。
【面接編】
受け答えなど面接の中身も重要ですが、これはそれ以前の問題です。
短い時間の中ではビジネスマナーが印象を大きく左右しますので、ここでの減点は避けたいところです。
道に迷って電話で場所を問い合わせる
初めて訪れる企業や面接会場へは、すんなり到着出来るとは限りません。
しっかりと地図などで下調べをしておきましょう。
道が分からないからと言って、企業に道順などを電話で問い合わせるのは基本的にNGです。
「地図が読めない人」
「準備の出来ていない人」
「自分で考えずに何でも人に聞いちゃう人」
面接が始まる前からこんな印象を与えてしまいます。
早く到着するのは問題ないと思っている
遅刻がまずいのは分かっていますが、早く到着する分には問題ないと思っている人が多いようです。
企業の担当者はあなたの面接以外の仕事もしています。
早く到着した人を待機させるスペースを設けていない企業も多く、仕事を切り上げて面接を開始しなければならないこともあります。
どんなに早くても5分以上前の入室は遠慮しましょう。
コートを着たまま入室する
冬場などコートを着たまま、マフラーやマスクを付けたまま会場に入る人がいます。
企業内に入る前にはきちんと脱いだ状態で、手に持って入室するよう心掛けましょう。
挨拶は座ったままペコリ
面接会場に入室後、案内に従って椅子にかけて待機するのは問題ありません。
しかし面接官が入室したら一度きちんと立ち上がって挨拶をしましょう。
名刺を受け取る時も基本は立った状態で、両手で受け取りましょう。
受け取った名刺をさっさとしまう
名刺を受け取った場合はさっさとしまわずに、面接の間はテーブルの上(自分の右側など確認出来る位置)に置いておきましょう。
そして面接が終了し、退室する際には必ず忘れずに持ち帰りましょう。
いかがでしたしょうか。
キャリアトレインでは、面談の際にこう言ったマナー不足に気づいた際、出来る限り本人にお伝えしています。
たいていの場合は知らなかっただけ、気づかなかっただけですので、いざ企業の選考や面接となるまでにはしっかりと身に付けておきたいですね。