年末年始の特番編成スタート!2022年テレビ業界3つの動向
オミクロン株なんていうのも出てきて、今年も忘年会やら飲み会という雰囲気ではない印象です。
さぁ、というわけで年末年始はテレビを観ようじゃないか!
前回の年末年始は、新型コロナウイルスによる外出自粛も影響して、テレビ視聴は過去10年間で最高値を叩き出しました。
しかし、この結果には改めて“テレビの役割”を知ることになりました。
年末年始にテレビを観ていた方のアンケート調査では、テレビを観ることで下記のような感想を抱いているのです。
≪コロナ禍における年末年始のテレビの役割≫
1位:「例年通りの番組を見られてほっとする」
2位:「外出がしづらい中、気晴らしになる」
3位:「特別だった1年間の出来事を振り返ることができる」
4位:「外出がしづらい中、遠隔地の様子が見られる」
5位:「イベントや外出が難しい中、家族で楽める」
調査:株式会社ビデオリサーチ(男女15~69歳)
私個人的にも、まさに同じようにテレビを観ていて感じます。
NetflixやAmazonプライムなどで動画を観るのももちろん楽しいですが、大みそかのコテッとしたテレビ番組も毎度おなじみで面白いものです。
毎年注目は大みそかの紅白にぶつけた特番ですが、普段なかなかリアルタイムでテレビを観ることも少なくなってきた方も、大みそかは家でゆっくりしているのではないでしょうか。
各テレビ局の年末年始の特別番組(特番)が出揃ってきました。
①NHK 『紅白歌合戦』(後7:30)
④日本テレビ 『笑って年越したい!笑う大晦日』(後6:30)
⑤テレビ朝日 『ザワつく!大晦日 一茂良純ちさ子の会(仮)』(後6:00)
⑥TBSテレビ 『THE鬼タイジ 大晦日合戦 in 鬼ヶ島』(後7:45)
⑦テレビ東京 『孤独のグルメ2021大晦日スペシャル』(後10:00)
⑧フジテレビ 『RIZIN2021』(後6・00)
大みそかだけではなく、もう先週あたりからバラエティ番組の特番は続々と放送されていて、年明け10日くらいまで特番編成が続きます。
バラエティ番組以外にも、スペシャルドラマや映画の地上やBS放送も盛りだくさん!
テレビ欄をくまなく見てみると、「こんなのやってんだ!」みたいな発見があるかと思います。
テレ玉やMXなどの、自分が住んでいる地域(独立局)でしか見られない番組もチェックしてみると、結構レアで面白いですよ(ちょっと失礼・・・汗)
テレビ業界への就職・転職に興味のある方は、これまでとは目線を変えてテレビを楽しむのも良いかと思います。
以前、年始一発目の番組制作会社の面接でこんな質問がありました。
「年末年始はどんな番組を観た?何が面白かった?全体的にどんな傾向だと思った?」
面接官は単純に若者層の視聴者に興味があっただけのようですが、この質問に答えられないのは寂しいものがあります。
テレビ業界は2022年に新たな変化を迎えます。
2022年のテレビ業界動向
今年5月にNHK放送文化研究所が発表した国民生活時間調査によると、10代、20代の半数がほぼテレビを見ないという結果となりました。
とは言え、国民全体のメディア利用時間は、テレビが3時間1分/日と最も長く、来年もテレビ業界には様々な動きがあります。
①BS局の開局
2021年度中にBSで新チャンネルを3社が開局します。
◆BSよしもと
コンセプト「地方創生」
◆BS Japanet Next
コンセプト「世の中に埋もれた素晴らしいものを見付けて、磨いて、伝えること」
◆BS松竹東急
コンセプト「伝統から革新まですべて見せる映画、誰もが楽しめて親しみやすい歌舞伎や劇場文化、多彩な作り手とコラボレーションする挑戦的なオリジナルドラマ」
②テレビ以外を強化
動画・マンガ・音楽・ゲームなどをコンテンツとして扱うエンタメ業界は、2022年もさらなる成長が期待されている業界です。
テレビ番組制作会社も、インターネット番組やWebプロモーション映像などを展開し、テレビ以外でのコンテンツ制作を強化する会社も目立ってきました。
③民放キー局5社、番組をネット同時配信へ
日本テレビは2021年10月よりネット同時配信を開始しましたが、年度内にも民放各局の足並みがそろう予定です。
「テレビを持っていない、あるいはテレビを見る機会が少ない皆さんに対して、地上波のコンテンツとの接触機会をとにかく促進する」と先陣をきった日本テレビ。
まだトライアル感はありますが、様々な課題をクリアして各局に広がっていくことが不可避な流れとなっています。
2022年も注目のテレビ業界ですが、就職・転職を志望する方は動向も要チェックですね!
<石川かおり>