入社から1年で戦力外通告!理由は「芸能マネージャーに向いていないから」
芸能マネージャーになりたいという希望を叶え、無事に芸能プロダクションに入社しても、会社から「向いていない」と戦力外通告を言い渡されてしまう人もいます。
多くは試用期間中に判断されますが、数か月後、1年以上経ってからという人もいます。
会社としてはすぐには判断せず、成長を見守ったのでしょうが、結果的に「やっぱり向いていない」と結論づけます。
例えば、こんな理由で「向いていない」と判断された芸能マネージャーが印象に残っています。
▼気が利かない
担当しているタレントさんが望んでいることを察することができず、言われないと自分から進んで動くことができない。
ホスピタリティ精神がまったく感じられず、何事においても気持ちのこもった対応ができない。
▼嘘をつく
仕事のミスを隠してしまい、バレた際には嘘でごまかそうとする。
今は小さなことでも、将来的に取り返しのつかないことになりそうで恐怖を感じる。
芸能マネージャーの役割は会社によって異なりますが、現場マネージャーからスタートして営業などの業務範囲を広げていくパターンが多く見られます。
ただ、役割の違いはあっても芸能マネージャーに求められていることは同じです。
肩書こそ“マネージャー”とは言うものの、最初のうちは“ついているだけの人”です。
ついているだけでももちろん大切な業務ですが、芸能マネージャーの仕事に触れる程度の立場でしかありません。
ただ、そのついているだけの段階で「向いていない」と言われてしまう人がいるのも事実なのです。
将来はわからないけど現時点では足りていないことが多すぎるのか、生まれつき備えている人間性として根本的に向いていないのか。
年齢を重ねると、人はそう簡単には変わることはできません。
会社としても何年も長い目で見る余裕はない為、残念ながら早い結論に至ってしまうのです。
芸能マネージャーに向いている人とは?
「芸能マネージャーに向いている人」はどんな人なのか、調べてみると色々とイメージできるかと思います。
今回はあまり目を向けない、「向いている人」の逆を考えてみましょう。
■人に喜んでもらいたいという気持ちがある
タレントが気持ちよく仕事をしてくれるように気配りすることが自然にできる人。
→他人に興味がない人は人の気持ちに寄り添うことができません。
■コミュニケーション能力がある
聴く力と話す力のバランスよく、相手とスムーズに意思疎通を図れる人。
→相手がどう思っているのか考えて接することができないと、一方的なコミュニケーションとなります。
■体力に自信がある
仕事量の多さに加え、不規則な働き方に耐えることができる頑丈な人。
→健康に関わることなので、不安のある人は避けた方がよいです。
■フットワークが軽い
何をするにも仕事が早い人(メールの返信、行動力、判断力、調整能力など)
→考えるだけでなかなか行動できない人には、仕事を任せようと思われません。
■メンタルが強い
押しの強さや打たれ強さがある人。
→結局は一番のつまずきポイント。ストレス耐性が低い人は続きません。
■一般常識がある
基礎的な学力、言葉使い、マナーなど、ビジネスマンとして恥ずかしくない振る舞いができる人。
→体育会系気質な芸能界では、常識に欠けた言動や行動をとる人には非常に厳しいです。
自己評価を疑ってみる
上記の「芸能マネージャーに向いている人(向いていない人)」を読んで、「自分は大丈夫」と思っている人は多いのではないでしょうか。
ご自身に対して抱いている自己像が、他者から見ても同じかどうか。
結構な割合で芸能マネージャー志望者が陥りやすい、『自己評価が過度に高い』という可能性もあります。
よく、「自分は芸能マネージャーに向いていると思う」という人がいるのですが、そういう人に限ってそうは思いづらいことがあります。
自己評価そのままで就活・転活を行っても、根拠に乏しく説得力がないので良い結果となりません。
他者から見た自分をはっきりと認識しておく必要があります。
キャリアトレインのような人材コンサルティング会社や、大学などのキャリアセンターでも良いと思います。
客観的なアドバイスを受けることで、ご自身の適性に気づくことができます。
ただ攻め続けるのではなく、確かな自信をつけて進んでほしいと思います。
<石川かおり>